心を閉ざす少年
彼方の真意の刻
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「ここは・・・どこですの?」
「学校の医務室です」
セシリアの隣には真耶がいた。
看護をしていたらしい・・・
「そういえばあの人は!?試合が終わったのにライフルを向けてきて・・・許せませんわ!!」
「何を言っている、恩人に向かって・・・」
「織斑先生・・・え?どうゆう事ですの?」
「覚えていないようだな、山田先生、説明してあげてください」
千冬がそう言うと、真耶は決闘終了時の出来事をセシリアに説明し始めた。
〜回想〜
乾いた音が鳴った・・・とてもとても乾いた音だった・・・
無防備な少女に向けられたと思われたライフルは少女の後ろにいた蜘蛛型のロボットの足を撃ち抜いた。
その時、彼方は笑顔が引き攣っていた。どうやら怒っているらしい。
《無限移行の、一次移行、完了しました!!ご主人様!!》
もう彼方には誰の声も聞こえて無かった、直接、彼方の耳に言っている零の声さえも。
彼方はセシリアを突き飛ばした・・・その行動と共に蜘蛛型のロボットは爆発した。
〜回想終了〜 *真耶は別の言い方で説明しています。分かりやすいように回想にしました。
「・・・こんな感じです。つまり、柏木君はオルコットさんを助けたんですよ?」
「私・・・あの、柏木さんは・・・?大丈夫なんですk ((心配には及びません、ほとんど無傷です 」
隣のベットに彼方が居た。
《それにしてもあの時に一次移行が終わって良かったですね、ご主人様》
「ええ、冷や冷やしましたよ。そういえば織斑先生、この子に変な知識をつけないでください・・・」
「ん?なんの事だ?零が暇だと言ってきたから、話をしただけだぞ?」
《そうなんですよ!!千冬に耳弱い事を教えたら女の子のメイドの格好したら嫌な顔をするって・・・もうご主人様、可愛くて、可愛くて!!》
{あれ?零ってこんなにSでしたっけ?・・・なんか涙でてきそうです。}
《あ、この画像、ママに送っときますね》
寝顔の彼方の画像だ。
「零さん、止めて下さいよ、全く・・・というか、なんで貴女が師匠の事を知って・・・織斑先生・・・」
「ん?なんだ?何かしたか?」
ニヤニヤして言ってくる千冬。
「あ、あの・・・」
「?」
「その、助けてくれて、ありがとうございました・・・」
照れた様にセシリアが言うと、彼方は、
「いえ、貴女は敵、しかし、戦った敵には敬意を表さねばいけません。それは自分が勝ったときでも同じ事・・・相手がいるから、戦えるのですから。昔、師匠に貰った言葉です・・・」
「あ、そういえば、クラス代表の就任パーティを明日やるらしいぞ?柏木ぃ?逃げるなよ?」
彼方の顔色が一気に悪くなる。
「お、オルコットさんに権利を渡します!!」
と言って一目散に逃げていっ
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