エピローグ『狩人と黒の剣士』
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、アビッサル・ホラーが八つの光弾を放って来た。
「キリト」
「了解」
俺は言うと、キリトが仁王立ちで前に出る。
途端、心意の壁に光弾がぶつかり、宇宙を揺らす。
「ひぇー……相変わらずやなー……」
彼方でアビッサル・ホラーが吼えるのを見ながら、背に希望の未来が生成されるのを確認すると、抜き放つ。
アンダーワールド決戦時に置いて、この世界で言う神器級を越える星王級と呼ばれる存在に昇華した希望の未来は、今や星々の輝きを帯びている。
それを持った途端、アビッサル・ホラーは触手を放ってくる。
「此処は任せなぁ!!」
キリトの前に出て、希望の未来の腹を指でなぞる。途端、それは冷気を帯びる。
「リリース・リコレクション、人類を救う吹雪と化せ、希望の未来!!」
希望の未来を振るうと、猛吹雪が放たれ、アビッサル・ホラーの触手を凍らせていく。
すると、アビッサル・ホラーは更に触手を三本出す。
「キリト!」
「リリース……リコレクション!!!」
スイッチで夜空の剣を出したキリトは、夜空の剣から闇を出し、迎え撃つ。
双方が接触した瞬間、衝撃が発生し、俺はキリトを含む全員を希望の未来で守る。
「キリト君!」
キリトに叫んだアスナが言うと、レイピアを取る。
そして、それを掲げると、虹色のオーロラを生成し、そこから巨大な隕石を出した。
「……ステイシアって万能だよな」
「脳の負荷さえなきゃ、ね!」
レイピアを振るうと、隕石は炎を纏い、アビッサル・ホラーを打ち砕く。
「倒した、かな?ライト君」
「んにゃ、居るぜ」
俺は言うと、希望の未来の腹を指でなぞり、金色の光を解放する。
「アリス、手伝え!!」
「言われずとも!!」
微細の闇の塊を目視し、俺達は放つ。
「リリース・リコレクション!光狂え、希望の未来!!」
「リリース・リコレクション!!舞え、花達!!」
黄金の光と花弁は虚空に広がり、逃げ惑う闇を貫き、殲滅する。
ギイイイイイイイィィィイ………
アビッサル・ホラーは、最後の叫び声を最後に、完全消滅した。
「お疲れさん、希望の未来」
金色の光が消えると共に、希望の未来は在るべき所へと帰る。
すると、俺は二つの機竜を見付けた。
「キリト、あれに乗せて貰って、セントリアに戻ろうぜ!皆が待ってる」
「そうだな!」
俺達は、二つの機竜に手を振ると、機竜は緩やかに近付いて来た。
雷の異能を持つ狩人と、後に神となる異常存在の侍。
彼等は、周りの仲間達と共に、成長し、傷付きあい、そして、別れと出会いを体験した。
全ての始まりは、デスゲーム『ソードアート・オンライン』で無ければ、けして出会わなかったのかも知れない。
彼等を此処まで導いたのは、運命ではなく、必然。
出会いと別れは、必然ではなく、運命。
だがしか
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