空白期 中学編 13 「見破る? キリエ」
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…。
まあ考えても仕方がない。今切り込んでも答えてはくれないだろうし、フローリアンへの対応のほうを考えておかなければ。そうしなければ、ここからの買い物でフェイトが玩具にされかねない。巻き込んでしまった以上、彼女を無事に帰さなければ。
「まあフェイトが居てくれると助かるよ」
「そうかな? いつもからかわれるほうだから力になれる気はあまりしないんだけど」
「まともな人間が自分以外にもいるってだけで心強いさ」
それにフェイトの笑顔は見てて癒されるし。
なんてことは思っても口にはしない。フェイトの性格的に恥ずかしがりそうというのもあるが、フローリアンの前で言おうものなら自分から獣がいる檻に飛び込むようなものだ。言動には気を付けなければ。
「イチャついてるとこ悪いんだけど、次の場所に行ってもいいかしら?」
「べ、別にイチャついてなんかないよ。ただ話してただけで!」
「フェイト、過剰に反応するのは逆効果だ。フローリアン、次は何を見に行くんだ?」
「そうね……」
今考えるってことは決めてないのに話しかけてきたのか。きちんと決めてから次に行くって言えよ。
「じゃあ、水着でも見に行こうかしら。もちろん、ショウ君も一緒に♪」
「なっ――おい、そういうのには行かないって約束しただろ」
「そうだけど、ハラオウンさんも一緒なのよん。ハラオウンさんの水着姿見たくないの?」
そ、それは……見たくないといったら嘘にはなるが。綺麗だし、スタイル良いし、レヴィと違って羞恥心があるからより可愛く見えるだろうし。
でもここで見たいって言えるわけがない。俺の性格的に言ったらフェイトに対してセクハラをしていると思われるだろうから。
「い、一緒に見るのはいいけど、私は着ないから。この前ディアーチェ達と買ったばかりだし。というか、ショウを連れて行くのはダメだよ!」
「えぇ〜いいじゃないのん」
「ダメだよ。他のお客さんが嫌がるだろうし!」
「そっか、ハラオウンさんはショウ君に見られるの嫌なのね。なら仕方がないわ……」
「え、いや、そういうんじゃなくて! 他のお客さんはって意味であって、別に私が嫌とかじゃ……というか、今までに何度か一緒に海とかプールに行ったことあるし! そもそも、ショウが居心地悪いだろうって思って……」
そこでふと自分が大声で何を言っているのか気が付いたのか、一瞬の硬直のあと凄まじい勢いでフェイトの顔に赤みが差した。何か必死に弁解しようとしているが、感情が整理できないのか口だけパクパクしている。
「ありゃりゃ、ちょっとやりすぎちゃったかしら。これはしばらくショウ君と一緒にいないほうが良さそうね。ショウ君、私はハラオウンさんを連れて水着見てくるからそのへんで待ってて」
「え、おい、そのへん……って
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