空白期 中学編 13 「見破る? キリエ」
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だ」
「もう往生際が悪いわね。世間一般的に女の子と一緒に買い物するのはデートって言うでしょ……もしかして、彼女はいないとか言ってたけどハラオウンさんと付き合ってるとか?」
「なっ……!?」
驚愕の声を上げたのは俺――ではなくフェイトだった。彼女の顔は真っ赤に染まっており、あわあわとテンパっている。俺と目が合うとさらに顔を赤面させて持っていた服で顔を隠した。
昔から過剰に意識してくることがあるので一際意識させられることが多いだけに、今回も気が付けば可愛いと思って意識を集中していた。一瞬にも満たない時間だったのか、フローリアンには気づかれなかったのが救いだ。
「いや、フェイトとは付き合ってない。そもそも、付き合ってるならお前と買い物なんか来ないだろ」
「どうかしらん。ショウ君って結構女の子に知り合いが多いみたいだし、隣のクラスの八神さんと付き合ってるくらい仲が良いって話も耳にしたわよ。親しい子に荷物持ちとか頼まれたら誰かと付き合ってても行くんじゃないの?」
それは……完全には否定できない部分がある。だが少なくとも俺はもしそうなっても付き合っている相手に隠すつもりはない。隠したほうが相手は嫌だろうし、俺の親しい異性のほとんどは顔見知りがほとんどだ。隠す理由もないだろう。
「そんな仮定の話は今は関係ないだろ。俺はともかく、フェイトのことをからかうのはやめろ」
「あららん、えらくハラオウンさんをかばうのね。もしかして……ハラオウンさんに気があったり?」
はやてがからかってくるときに浮かべる笑みと同種の笑みを浮かべているフローリアンに「何を馬鹿なことを」と思ったが、自然と視線がフェイトのほうに流れてしまう。それが仇となってしまい、顔半分だけ覗かせていた彼女と視線が重なり、今度は背中を向けられてしまった。
やばい……顔を服に埋めて悶え始めてしまった。これじゃ落ち着かせるのに時間が掛かるぞ。耳まで赤くなってるし……って、俺まで意識してどうする。それじゃあ余計にフローリアンにからかわれるだけだ。落ち着け、落ち着くんだ夜月翔……。
「フローリアン、人のことからかって楽しいか?」
「からかうだなんて人聞きの悪い。ただハラオウンさんのこと名前で呼んでるし、親しげな感じがしたからそう思っただけよん♪」
「言ってることはまともだが、お前がそういう風に笑うのは大体人のことをからかってるときだぞ」
「あらん、私のことよく見てるのね。もしかして本当は気があるのかしら?」
一目惚れもしてないのに付き合いの短いお前に気があるわけがないだろ。お前と付き合うなら親しくしてるあいつらと付き合うわ。
しかし、だからといってそこにいるフェイトを話題には出さないぞ。ここで出せば余計にフェイトとの仲が疑われるし、彼女の顔色を見る限り恥
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