欲しい者
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取ろうとする。ちょっとした気遣いだ、ナイフを蹴り、その手に刺してやった
「ナイフを取るの。手伝ってやったんだ。感謝しろよ」
ギャーギャー騒いでいる奴のナイフが刺さった手を地面に踏み込んでやった
これでもうナイフを手放すことはないだろう?
ナイフは地面にめり込み、奴は動けなくなった
「取ってくれっ! 取ってくれぇぇぇ!!」
五月蝿い
ちょっと黙ってろ
奴についている腕輪を掴み、よく見てみる
黄色の部分が捲れ、赤色の部分が見えかけている
シールか... 無差別に人に銃を突き付ける奴が黄色のわけない。薄々は気付いていたが...
チッ
と舌打ちをしてその場から離れようとする。奴が残った動く手で足を掴んでくる
ゆっくり引っ張ってやった
「このままそっちの腕が伸びたら手が痛いんじゃないか?」
奴は手を離し、ナイフを取ることに専念しだした
また、歩きながら考える
この世にはもう、黄色は居ないのだろうか?
さっきの奴が黄色で、少し嬉しかった。だが、結局は赤色だ。偽装していた。呆れた
黄色の奴にはそれぞれ相応な目的があるはずなんだ。目的が一緒なら、仲間になりたい、仲間にしたい... 武器集めもそうだが、一番の目的はこれかもしれないな
黄色が居れば...
欲しい物(者)は、仲間か
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