マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0942話
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が共について行っているのも見て取れた。
この辺は最初からの予想通りの流れだな。
ただ……
「ハイヴ内のBETAの群れをどう対処するか、だな」
思わず呟く。
リヨンハイヴと同じフェイズ5のアンバールハイヴを攻略した時、ハイヴ内で無数に現れるBETAが非常に面倒な相手だった事を思い出す。
敵として考えれば、それ程強い訳でもない。寧ろ一斉射で戦車級の群れは纏まって消滅に近い感じで駆逐出来る。
だが、とにかくその数が問題だった。次から次に雲霞の如く現れる……いや、現れ続けるBETA。
正直、戦っている最中に微妙な感じがしてきたのだが……それだけのBETAを、欧州連合軍と国連軍の部隊がどう対処するのかは疑問だよな。
……そういえば、今回はソ連がちょっかいを出してこない。俺達がハイヴ攻略する時にはかなりの頻度でちょっかいを出し続けてきた割には、全く音沙汰がない。
どうなっているのか微妙に気になるが、もしかして俺達の時に幾度となくちょっかいを出そうとしては結局どうにも出来なくて、シャドウミラーが表に出てきている時点で諦めるようになったのか?
はたまた……ああ、なるほど。今回のハイヴ攻略が欧州軍中心でやったのを思えば、次はソ連軍中心でハイヴ攻略を出来るかもしれない訳だ。そうなれば、本来であれば国連軍に対して提出しなければいけないG元素の数が減っていたり、あるいはもっと酷くなれば紛失していたりとかは普通にしそうだ。そう思うのは、俺の疑いすぎだろうか?
ただ、これまでソ連軍が色々とやって来た事を思えば、要注意国家であるというのは間違いなく事実なんだよな。
今は既に無い中国や、大東亜連合に組み込まれて頭を押さえている韓国と違い、ソ連は表だって俺達に対しての明確な敵対行為はない。
それだけを考えれば友好的な国家であると認識してもいいんだが……色々ときな臭い噂が絶えないのがな。
それと一超能力者としては、霞のような超能力者に対する差別意識が癪に障る。
人工的な超能力者。それはスライムの吸収によって念動力を得た俺にも当て嵌まるのだから。
「ま、今そっちの事を考えても意味はないか。それよりハイヴだな」
小さく頭を横に振って、改めてリヨンハイヴ周辺へと視線を向ける。
戦術機の多くがハイヴ内へと向かった為、現在リヨンハイヴ周辺での主戦力はほぼ完全にリニアガン・タンクとガン・ルゥになっていた。
いや、勿論第1世代の戦術機とか、ハイヴ内の戦闘でEF-2000や他の第2世代戦術機の足を引っ張ってしまいそうな機体は地上に残ってBETAの数を削る作業を行っているのだが。
先程の突撃級の群れの中を突破したような一部の例外を除き、基本的にリニアガン・タンクもガン・ルゥも遠距離用の兵器だ。そうである以上、どうして
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