マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0942話
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られるだろうというのは半ば確信していた。
何しろ、この世界の住人はBETAに故国を滅ぼされ、あるいは滅ぼされ掛けているだけに愛国心が非常に強い。
勿論中には国なんぞ知った事か。とにかく自分が助かればいいと思っている奴もいるが、ぶっちゃけそんな奴等を仲間にしたくはない。
『アクセル、残念ながら救援はまだいらないそうよ』
「ま、あの状態なら当然そうだろうな」
映像モニタでは、背後からの攻撃で50匹を超える突撃級を撃破したリニアガン・タンクとガン・ルゥが背後から迫ってきた戦車級、要撃級から逃げ出しているのが見える。
『それよりアクセル、そろそろ第4段階よ』
「ん? ……なるほど」
マリューの言葉に、ハイヴの上空へと視線を向ける。
そこでは宇宙から真っ直ぐにハイヴへと……この近辺へと向かって落下してくる何かがあった。
戦術機が乗っている再突入殻だ。
本来であれば迎撃するためにレーザーが撃たれるのだが、改良されたAL弾頭は未だに重金属雲を発生させており、損傷を受けた再突入殻は殆ど見えない。
……まぁ、殆ど見えないって事は、当然少しは被害を受けているわけだが。
空中で爆発、四散する再突入殻を眺めつつ、思わず奥歯を噛み締める。
この世界の戦力はただでさえ少ない。その中でも再突入殻に乗って宇宙から降下してくる者達は、オービットダイバーズと呼ばれるエース揃いだ。
それだけの戦力がハイヴに突入するでもなく、ただ無意味に空中でその命を散らしていく。
その光景は、見ているだけで苛立ちを覚えさせられる。
だが……寧ろこの光景に喜んでいる者もいる。何を隠そう国連軍や欧州軍の参謀達だ。
勿論命を軽視しているという訳ではなく、単純に今までに何度か行われたハイヴ攻略作戦よりも被害が圧倒的に少ない為だ。
今まで使っていたAL弾頭は当然今回使った物程性能がいい訳ではなく、その分空中での撃墜率が高かった。それに比べれば、今回の被害は極小さいという認識なんだろう。
SEED世界やギアス世界、マクロス世界辺りの軍人がこの話を聞いたら色々な意味で頬が引き攣りそうな光景を眺めつつ……次の瞬間には再突入殻が次々に地上へと落下する。
戦術機が離脱した後の再突入殻自体が一種の質量兵器としてBETAの頭上へと降り注ぎ、ダメージを与えていく。
そうして地上へと到達した戦術機は、次々にゲートからハイヴの中へと突入する。
同時に地上で戦っていた戦力の中からも、BETAの数は十分に減らしたとしてハイヴに突入していく戦術機が出始めた。
リニアガン・タンクやガン・ルゥといった戦力が充実したおかげで、戦力区分が明確になりつつあるのがこうして見ていても分かる。
また、突入していく戦術機部隊にはメギロートや量産型Wのシャドウ
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