魔術について学ぼう! 前編
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はアルフレートです。此方こそよろしくお願いします」
そう言って俺も頭を下げた。
「コレは楽しみ……」
彼女は聞こえないように呟いたつもりらしいが思いっきり丸聞こえだ。
父さんと母さんは全て分かっているような顔をしてうんうんと首を縦に動かしてる。
おい。
俺だけなんで仲間はずれなの?
何が楽しみなの?
教えてくれよ。
「この子に魔術について教えて頂けませんか?」
そう言ったのは母さんだ。すると彼女は、
「分かりました。じゃあアルフレート君、一緒に座学しますか」
「はい」
俺は首肯した。
あれ、なんだろう。
なんか、嫌な予感がする。
────
今の状況を簡潔に説明しよう。
茶髪の美少女に抱き着かれてる。
アイリさんである。
「カッワイーー!!!」
「あ、あのー」
「きゃー!」
聞く耳を持たないとはこのことを言うんだろうな。
嫌な予感が当たるとは思わなかった。
ま、普通の男性的に言えばではご褒美なのかもしれないが。
まだ性欲も何も無い俺にされたってね。
性欲は無くても恥じらいはあるのだ。
俺はアイリさんをなんとか宥めた。
これで合計三十分も無駄にしてしまった。
────
「ではまず、魔力について教えるとしますか」
書斎にて伸びをしながら彼女は言う。
さっきまでの姿が嘘の様に真面目な顔だ。
俺は、書斎にある適当な椅子に座っている。
彼女は話し始めた。
魔力。
それは魔術を使う時に使用するものだ。
生き物が必ず持っているものだが、無生物は魔力を持てない。
しかし例外は二つあって『魔石』という物には魔力を溜められるらしい。
二つ目はこの世界の大気だ。
大気にも魔力があるが、それについてはよく分かってないという。
魔石については後述する。
そして一人一人魔力の色や質は違っていて、同じ魔力を持つ者は殆ど居ないらしい。
後、その魔力の色によって使える魔術の属性が変わる。
ちなみに、産まれて数ヶ月の頃に触れたあの水晶は、魔力量を測るための物だったらしい。
俺の魔力はあの水晶を木っ端微塵にする程だから、最低でも平均的な魔術師の三倍はあるとのこと。
……おい。
「取り敢えず魔力についてはこんな物で良いですか?」
俺は動揺を隠しながら言った。
「もっと大きい魔力を測れる機械は無いんですか?」
「ありませんね」
言い切られた。
どうやら人族や獣族の魔力はそう多くないため、大きな魔力を測る必要がないらしい。
「もしかしたら、魔大陸にはあるかもしれませんね」
うーん、い
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