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【D×D】掃除男、君はとてもいい匂いだ…
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を引き起こしている。
お礼とかでなんか黒いヘビを貰っていたが、尾をはむ蛇の形にして普通に持ち歩いていたりする。おかげでそこから漏れ出す龍の気配で赤龍帝が居心地悪そうである。

一部では彼が人間であることから「奴こそ禍の団討論派の首魁である」などという根も葉もないうわさが流れていたりする程度には立場が安定していない。そんな彼を自分の目の届かない所に置いておくのは非常に不安である。かといってリアスは彼の保護者でもないし、偶にはイッセーとのいちゃこらライフの集中したいときもある。

散々悩んだ挙句――リアスは一つの結論を下す。

「ソーナ!箒の世話をお願い!」
「駄目です。お姉さまがそれだけは止めてほしいと懇願してきたので」
「そんな……神は……死んだの?」
(とっくに死んでるし、悪魔が神に懇願してどうするのリアス……)

果たして今までこれほど悪魔に面倒がられる人間がいただろうか。結局、箒は冥界には興味がなかったのか「俺はスウェーデンに旅行に行くからパスね」とあっさり断り、内心でほっとしたリアスだった。
なお、よく考えたら冥界の空気は人間に毒であるので連れて行かなくて正解だったことを失念していたリアスであった。




が、苦労は後になって30倍で返ってくる。というか、帰ってきた。

「ただいまー。あれ、取り込み中か?」

――掃詰箒、君臨。
恐ろしい事に、箒は何故かその後の色んなゴタゴタで最終的にオーディンの護衛中にロキがフェンリルと共に襲来したタイミングでちょうど旅行から帰還していたのだ。

「ギャース!!新学期になっても顔見ないなーと思ったらなんてタイミングで帰ってきてんのよ!?」

唐突な敗北条件の追加にリアスはヒステリックな悲鳴を上げた。いつかこうなるかとは思っていたが、とうとう箒が完全な戦闘地帯に現れてしまったのだ。しかも位置的にフェンリルの近くに。あまりにナチュラルに帰ってきたためロキもちょっと戸惑っている。

「いやそれが……帰りに美猴って奴と友達になってさぁ。そのままノリで中国回ってたら新学期始まってたから急いで帰ってきたんだよ」
「流石は掃詰先輩、常に人の予想の斜め上を行きますね。でも……この状況で護衛対象が増えるのは、ちょっとマズイかな……?」
「ちょっとどころじゃない気がするが、むしろ先輩がこの状況をどうにかしてくれそうな気がするぜ!」
「先輩なら……先輩なら何とかしてくれると私は信じているぞ!」

変な方向に盛り上がりまくるオカ研メンバーの無邪気な笑みにそれでいいのかと突っ込みたくなるリアスなのだが、もういっそどうにかできるんならどうにかしてほしいなという諦観の念がちょっと勝った。そんな皆とは別に、ロキは箒の事を知っているのか興味深そうに眼を細める。

「……成程。
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