【D×D】掃除男、君はとてもいい匂いだ…
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「あいつマジか。本気と書いてマジなのか。お前にとってはフェンリルはモルモットでロキはからかい甲斐のある相手で済むのか?あーどうしよう、あいつの存在を人間だと認めたくねえ。いっそ悪魔であってくれ」
「ちょっとやめなさいよアザゼル!言っておきますけど悪魔の駒は使わないからね!?」
――主にリアスとアザゼルは、その光景にドン引きしていた。
このような光景に到った理由は、その数日前に遡る。
その頃、リアスは大いに悩んでいた。
その内容は主に休日を利用した冥界帰郷+イッセー達の訓練の計画である。
計画自体はとっくに出来上がってはいる。だが、リアスには計画自体より、計画に連れて行く人間に関してものすごく悩んでいる人員が一人だけいたのだ。
そいつは極端にマイペースで、部員ですらなく、空気が読めず、その癖していつも誰もが予想外の事をやらかすインクレディブル・ボーイ。三大勢力の何所にも属してないくせに誰もに顔を知られ、しかも勢力均衡のど真ん中に閉じ込められているのに今日も元気に部室掃除をしている。
……え?なんで掃除してんの?とリアスは思わずそちらを二度見した。
「……さて、こんなもんか。グレイフィアさーん、掃除評価はいかほど?」
「………一部手順に誤りがありましたが、チェック要項はほぼ満たしています。敢えて苦言を呈すならばリアスお嬢様の周囲にまで掃除が行き届いていない事ですが、お嬢様を慮っての判断ならば間違いではありません。メイド検定掃除篇、合格点です」
「うっし!俺もちょっとは上達してるな」
「僭越ながら、箒様にとって掃除とはなんでしょうか?」
「何、って言う意識はないっすね。そこが汚れているから掃除をする、それだけです」
お前はモップか何かの転生した存在かと聞きたくなるようなことを言っているその男こそ、悩みの種こと掃詰箒。
「はぁぁぁ〜〜〜………」
真実暴くマン、邪魔外道、カイムの末裔、ノルンの弟、それらは全て彼を形容する言葉。ライザーを下し、コカビエルを手玉に取り、アザゼルを貶め、魔王を封殺してきた伝説の"人間"。今日は自分の掃除の腕を確かめるためにわざわざグレイフィアを呼び出すという訳のわからないことをしてるこの男を冥界の実家に連れて行くべきか……連れて行かざるべきか……彼女は大いに悩んだ。
彼はその自由すぎる行動でかなーり微妙な立場に立たされている。
この前なんか三大勢力会談に乱入してきたカテレア・レヴィアタンに「いや魔王に返り咲きたいなら先陣切っちゃ駄目だろ。他の連中が疲弊するまで待っておけよ。その方がさっそうと現れた感じがあってイメージ戦略的にも良いぞ?」と普通にアドバイスし、深い感銘を受けたカテレアが普通に意見を受け入れてそのまま帰ってしまうというカオスすぎる事態
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