1部分:第一章
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「はい、できるからこそ今こうしてです」
言っているというのである。
「そうさせてもらいます」
「そうか。しかし相手は」
「今夜にもですね」
「この王宮にも来る」
「そうですね。ここにも」
「行く必要はないか」
巨人のいる湖にはというのだ。
「だが。しかしだ」
「手強いというのですね」
「それでもよいのか」
「それを承知でのことです」
そうだとだ。ベイオウルフは言うのである。
「ですから」
「安心せよというのだな」
「お任せ下さい」
また言う王だった。
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