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辻堂雄介の純愛ロード
第陸話『今朝の喧嘩、その後』
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のあの小さい子タイ?」

「マジかよ!?まさか、そんな大物がこんな近くにいたなんて、雄介くんどうして教えてくれなかったんだよ!」

「いや、別にわざわざ教えるもんでもないし……それに、澪自身この三つ巴の闘いに介入する気は恐らく無いぞ」

「そうだよ。それに澪ちゃんは大人しい子なんだ。自分から進んでそんな事しようなんてしないよ」


 お、大が強い口調で言うの珍しいな。


―――ガラガラガラッ


 みんなで話しているとドアが開き、愛が入ってきた。どうやら、事情聴取が終わったみたいだ。それと同時に、俺の近くに集まっていたみんなは自分の席に戻っていった。

愛は委員長に一声掛けてから、席に着いた。


「(ユウ、大丈夫だったか?)」

「(ん?ああ、まあな。怪我もかすり傷だし)」

「(ごめん、アタシが助けられればよかったんだけど……)」

「(委員長も捕まってたし、仕方ないさ)」


 愛と目で会話をする。学校では直接人前で話すことが出来ないのでこうやるうちにいつの間にかスムーズに会話が出来るようになっていた。

ちなみに、大にだけは話していることが少し解るらしい………なぜ?









 〜昼休み〜


「もくもく」

「ユウスケの弁当、美味そうだよなぁ」


 昼休み俺は大、英、比良戸、南と一緒に昼飯を食べている。本当なら澪がいつも来ているのだがなんか、今日はクラスメイトに誘われたらしくそっちに行っている。ちなみに、板東はというとカロリー×イトを早々に食べ終え図書室に向かった。


「そうか?」

「ああ、一人暮らしなのによく毎日作ってこられるよなぁ」

「まあ、料理は昔からしてたから苦にはならない。でも、俺だって面倒くさいと思うときだってあるんだぞ。実際今日のなんか、惣菜屋で買った昨日の晩の残りをそのまま移しただけだし。まあ、サラダは自分で作ったけど」

「確か、あの、一年生の……海堂さん…だけ。彼女の弁当も作ってるんだろ?」

「まあな、どうせ自分の分を作る訳だし一つ作るのも二つ作るのも手間は同じだからな」


 澪は基本何でも出来るのだが料理だけ何故か美味くできない。見栄えは良いんだけど味付けがおかしい、味オンチというわけではなく、ただこれに関しては相当なまでのおっちょこちょいなんだ。砂糖と塩を間違えるのは日常茶飯事。


「くっ、やっぱり、こうゆう家庭的なヤツがモテるのか」(もそもそ)

「まあまあ、気にしたら負けタイ。明太子いるタイ?」

「いらん」

「あ、じゃあ、カラアゲと交換して」


 駄弁りながら食べる。楽しいのは楽しいのだが時々ふとこう思う―――


「やっぱり、弁当は彼女
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