第三十章
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「痛いしな」
「あっちの世界でもか?」
「あっちは嫌じゃない」
死後の世界の方はというのだ。
「別に、ただな」
「こっちの世界の方がか」
「いいな」
こう素直な気持ちを言うのだった。
「やっぱり」
「そうか」
「ずっと寝てる様な感じだよ」
死んでそちらの世界にいる時はというのだ。
「本当にな」
「そうなんだな」
「ああ、それでな」
「今は起きてるんだな」
「その実感があるな」
「そうなんだな、まあまたこうして一緒になったからな」
だからだとだ、葛葉は角居にまた言った。
「仲良くやっていこうな」
「そうだな、一緒にな」
「鎧武にも戻るんだよな」
「御前もそうだろ」
「ああ、戻る」
葛葉は角居の質問に答えた。
「御前も一緒だからな」
「仲良くやっていこうな」
二人出で話すのだった、そして。
光実はその二人を見て笑顔になっていた、そのライダー達にだ。
奈良がだ、こう言った。
「あの、それじゃあ」
「ああ、戦いのことだよな」
「はい、皆さんヘルヘイムの森に行ってですね」
「そこでスサノオと戦うんだよ」
葛葉は奈良にもこう答えた。
「かなり激しい戦いになるな」
「そうですよね、やっぱり」
「とりあえず戦極凌馬達は倒したから」
大門はこのことをわ話した。
「敵の戦力はかなり落ちているわね」
「いや、確かに奴等は倒したが」
大門に木崎が言う。
「インベスの数はより多い筈だ」
「そうですか」
「そうだ、だから油断は出来ない」
例え戦極達がいなくとも、というのだ。
「むしろ今日のものより激しい戦いになる」
「そうですね、やっぱり」
稲森は木崎のその指摘に頷いた。
「敵はより多いと思います」
「じゃあ明日もな」
「かなり辛い戦いですね」
飯島と山本も言う。
「ヘルヘイムでの決戦も」
「相当に」
「そしてスサノオも出て来る」
仁藤はこのことについて言及した。
「あいつを倒さないと戦いは終わらないからな」
「そうだな、問題はあいつなんだよな」
葛葉は今度は仁藤の言葉を受けて言った。
「あいつを倒したら今回の戦いは終わりだな」
「そうだ、しかしだ」
「今回の戦いで、だよな」
「あいつとの戦いは続く」
操真は葛葉にこのことを話した。
「永遠にな」
「それが仮面ライダーの運命か」
「そうなる、俺達の戦いは果てがない」
「嫌な話だな」
「そうだな、しかしだ」
「それが人間ってことか」
「そうなる」
こう葛葉に言うのだった。
「降りることは出来るがな」
「いや、降りるのもな」
「嫌だな」
「これも運命なんだろうな」
葛葉の言葉は少し達観した感じになっていた、そしてその目は遠くを見ているものになっていた
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