異世界って好奇心が刺激されるよね。
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ッッと膨大な魔力を持っているのよ!それを使わないなんて……」
どうやら、刀を使う者のことを刀士と呼ぶらしい。
単純だな。
だけど、前世の記憶があるから慣れない。
前世では武士とかなんとか言ってたからな。
そして父さん母さん。
俺の言葉は完全無視ですかい。
当人の意見位聞いて欲しいんだけど。
あれ、そういえばなんか変な単語が聞こえた気がする。
ボーダイナマリョク?
膨大な魔力。
あ、もしかして魔力って魔術を使うのに必要な物なのか?
だったら魔術、使えなくてもしょうがないか。
でもあれ?
膨大な魔力?
……?
まあ良っか。
でも、少なくとも前世には無かった代物だ。
後で母さんにでも聞こうかな。
そんなこんなで夫婦喧嘩がヒートアップして来た。
いい加減両親がギャーギャーギャーギャーうるさくなって来たな。
しょうがないので俺は、両親のところまでゆっくりと歩いて行き、二人の中央に立った。
そして、唐突に口を開いた。
「僕は、どっちもなりたいよ」
『!?』
彼らは同じようなタイミングで目を見開いた。
やっぱりこういう所は似ているね。
俺は続ける。
「将来まほーけんしになりたいな」
魔法剣士。
字面の通り魔法を使う剣士である。
俺はそれになりたい。
それは紛れも無い本音だ。
まあ、刀士なのかもしれないが。
両親は少しの間顔を見合わせた。
そして俺の方をおもむろに振り向いて父さんは言った。
「両方は厳しいかもしれないが、大丈夫か?」
「うん!」
首が取れる程の勢いで頷いた。
俺は母さんの方を向くと、叫んだ。
「僕、頑張るよ!」
後から考えると、これ結構恥ずかしいな。
二歳とはいえ。
────
というわけで、俺は刀術と魔術を習うことになった。
刀術は父さんが教えてくれるらしい。
父さんは冒険者として結構有名なんだぞ、と胸を張って言っていた。
成る程、冒険者という職業も有るのか。
……ということはつまり、魔物も居る。
まあ、冒険者が俺の中のイメージと同じならば、だが。
俺は死ぬのが怖い。
伊達に一回死んでいないからな。
だが、死ぬ辛さが分かるからこそ、何も死なせたくない。
そう、何もだ。
確かにそれは無理だ。
俺にもいつか殺さなければいけない時も来るかもしれない。
いや、絶対来るだろう。
だけど、俺は、
みんなが笑って暮らせるような世界。
そんな平和な世界を望んでいる。
うん、話がずれた。
話を戻そう。
魔
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