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ウイングマン ウインドプラス編
■1■ 初詣
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ん。それなら今から一緒に初詣する?」
謝罪もないし、久美子の自尊心からすると納得はできないものの、このままカップルの写真を撮っていても、今の自分にはストレスがたまるだけだということはわかっている。
やめるにはいいタイミングかもしれない。
「写真もそれなりに撮れたし、そうさせてもらおうかな……」
健太も美紅も桃子も別に久美子が一行に加わることには問題なかった。
ただ、だからと言って必要以上にかまってくれるわけでもなかった。
そんなわけで、久美子は美紅と桃子の写真を撮ることにした。
美紅は新体操部の朝練にまでギャラリーが来るほど人気があったし、桃子もヒーローアクション部の舞台などで一部の生徒から支持されていることはわかっていた。
「着物特集ってのも悪くないわよね」
2人の晴れ着姿を記事にするのは学校新聞としても悪くない企画だとも思えた。
それにこうやって撮影していれば、相手にされなくても自尊心は傷つかない。
今の久美子にとってはそれが一番だった。

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