真相
[7/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
や。だから戦う……戦って戦って戦い抜いて、罪を清算し続ける。皆……それでも私に付いて来てくれるか?」
問いかけるようにそう言うと、皆はサバタ兄ちゃんのように、フッと笑って立ち上がると私の前で横一列に並んで跪いた。
「我らは夜天の名に集いし守護騎士」
「主のためならば喜んでその身を捧げましょう」
「我らの過去の過ちを主が背負うと仰って、我らが退くなぞあり得ません」
「主が望むならば例え幾星霜、万人に憎まれようとも決して御身の傍を離れる事は無く」
「主の命をあらゆる脅威から守り抜いて見せます」
皆はまるで騎士の宣誓みたいに……いや、騎士の宣誓として私にそう言ってくれた。最初皆が現れた時は、“闇の書の守護騎士”としての宣誓だった。しかしそれはサバタ兄ちゃんが闇の書に取り込まれた事とか、私が取り乱した事もあって上手く成立はしなかった。
だけど今回の宣誓は、“夜天の守護騎士、私だけの騎士”としての宣誓だった。それは何があっても最後まで、私と共に戦い、私と共に生きていくものだった。その生まれ変わった宣誓を私が拒む訳も無く……、
「皆……ありがとう! 改めてこれからよろしくな!」
ぐっと膝に力を込めて車イスから立って、彼女達の手を掴んだ。ここに夜天の魔道書の騎士とその主の間に、新たな誓いが刻まれたのだった。
……そうそう、このやり取りをしていたおかげでご飯が冷めてしまったけど、気持ちを一新したおかげで普通に美味しく食べきったで。ちゅうか昨日から味わってたシャマルのケミカルウェポン飯のせいで、普通の御飯だけで涙が出る程美味く感じたわ〜。
そんなこんなで食事を終えて、食器を洗って片付けて落ち着いた所で……結局どうしようか皆で頭を悩ませる事になってしもうた。
いや……な? 償うと決めたんはええんやけど、それやったら管理局の誰かに会う必要があるやん。それに闇の書の守護騎士と主がいきなり出て行って、「私達、これから一生懸命償いま〜す!」な〜んて宣言しても色々アカンやろ? 要するに償うにしても誤魔化すにしても、結局管理局でちゃんと手続きせなあかんねん。でもあちらさんは闇の書と聞くだけでめっちゃ警戒してくるやろうから、その辺りは信頼出来る人を選ぶ必要があるんやけどな。別に今更ドンパチしたい訳でもあらへんし……でも私らは管理局と明確な繋がりは無いから、こうやってどん詰まりしとんねん。
「しっかし、サバタ兄ちゃんはどうやって繋がりを作ったんやろうなぁ〜」
「まぁ、彼の事ですから、いつの間にかそうなっていた可能性が高いと思いますけど」
「真相は大体そんなもんやろうな。私やなのはちゃんも管理局に知り合いはおるけど、いくら通信機があるからってポンポン連絡くれていい訳やないし……リンディさんとか結構偉い立場やか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ