真相
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がやろうとしていた事も、彼女なら信用して任せられる……いや、彼女しか任せられない。となればエレン達だけが対処できるようにした方が良い。すると俺が話していいラインは……この程度か。
「エレン、さっきの必要な条件を満たす医者に心当たりがある。はやて……俺がこちら側に来て世話になっていた少女の家に、ベテラン以上の技量を持つ医者がいる。戻ったら彼女に協力を要請してみる」
『第97管理外世界、地球の者ですか……必要な機材はラジエルのを使えば事足りるでしょうが、その女性は管理局の機材を扱えるのでしょうか?』
「そこは信じるしかない。しかし……俺の知る限りでは、彼女しか条件を満たす医者がいないんだ。彼女も色々事情持ちだが……おまえもいてくれるなら多分話を聞いてくれる」
『……なるほど、了解です。しかし……ラジエルは今補修作業中で、任務を終えた頃でも恐らく出航できません。この問題はどうしましょう?』
「そこは大丈夫だ、地上本部に預けてある俺のバイクを使えば良い。あれは行き先を設定すれば、単独での次元間移動が可能だ。時間もさほどかからないから、この任務を終えてからすぐに向かえば十分余裕はある」
『承知しました。ではこちらは任務が終わり次第、ラジエルの医療設備の準備を整えておきます。サバタはその女性の説得、及び移送を行ってください』
「わかった。だが今は、当初の目的に専念するとしよう」
『ええ、SEED製造機はもう目前です。イエガーが何か仕掛けている可能性もあるので、そこは重々注意して下さい』
「ああ、任務に戻る」
通信切断。色々後始末や問題が増えたのだが、とにかく一つ一つ解決していくしかない。さて……気を取り直して進もうと思ったのだが、俺は今、リーゼ姉妹に真剣な目を向けられているのだが、一体どうしたのだろう?
「サバタ、マキナは私達が守り抜くわ。あなたはまだ目的があるようだけど、私達の目的はこの子だから……せめて任せてくれない?」
「昔も今も迷惑をかけといて言うのも何だけど……信じて。今度こそ、この子は守り切って見せる。あなたの覚悟を見てから、私達はあなたに恥じない姿になりたかった。過去の過ちを償いたいのよ……」
「そうか……リーゼロッテ、リーゼアリア、おまえ達の想いはよくわかった。なら、この先は俺一人で行く。マキナを……任せたぞ」
言い聞かせるように言うと、リーゼ姉妹は真摯な眼差しで頷いた。言葉が話せなくても理解は普通に出来るマキナは、今までの話を聞いて自分の状況を把握したのか、俺の手の平にこう書いてきた。
『マタネ』
自分の未来の事も、この先の危険を心配している事も、それら全てをひっくるめて彼女はこの言葉だけを伝えてきた。話せないからこそ、時間がないからこそ、数少ない単語から彼
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