1部分:第一章
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来ている女の人が気になるわね」
「わかるんですか」
「魔術師にとって人の心を読むのは基礎の基礎よ」
そうだというのだ。
「これ位訳はないわ」
「何か怖いですね」
「怖がる必要はないわ。それが魔術師だから」
「ですから魔術師自体がです」
「まあまあ。それでね」
そうしたことはいいとしてだ。さらにだ。
沙耶香は微笑みだ。また義春に話した。
「貴方、このままだとね」
「このままだと」
「彼女を殺してしまうわ」
そうなるとだ。沙耶香は彼に言った。
「彼女の喉を切りたいと思ってるわね」
「まさか。そんな」
「夢に見てるわね。毎日」
しかしだった。沙耶香は。
今度は義春の夢のことまで話してだ。そうしてなのだった。
彼の願いを無意識下のものまでだ。言ってみせたのだ。
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