第百十三話 夢を見る
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から事情を聞いたのかこの髪留めをくれたのだ。
“これで元気を出して”と。
この時の大輔の優しさは嬉しかった。
小学生のお小遣いなんてたかが知れてるだろうに。
自分のために少ないお小遣いを使ってプレゼントをしてくれたことが嬉しかった。
いつの間にか、大輔の優しさに慣れてしまい、こんな状態になってしまったが。
大輔『…そんなガラクタなんかよりいい物をくれてやる』
大輔がヒカリに投げて寄越したのは美しい輝きを放つ鉱物。
ヒカリ『本宮君、これ…』
大輔『…ある場所で偶然手に入れた。純度が高いからもしかしたら代わりになるかも…』
ヒカリ『えっと…この石は何なの?』
ヒカリが大輔に問うと、心底呆れたような目で見られた。
大輔『選ばれし子供のくせに何も知らないんだな…それはホーリーリングとかの元になる原石だ』
ヒカリ『ホーリーリングの!!?』
大輔『テイルモンは今、ホーリーリングがないから役立たず状態。けどそれを加工すればホーリーリングの代わりにはなるかもな。正規のじゃない分。本来の力を取り戻すくらいの力しか出せないだろうけどな』
ヒカリ『本宮君…』
大輔『あんた、闇に引き込まれやすいんだ。もう一個やるからお守り代わりにでもしろ』
もう一つ鉱物を渡すと大輔はダークタワーのある方に向かうのだった。
ヒカリ『ありがとう、大輔君……』
今は前みたいに気安い関係にはなれないけれど。
一杯頑張って成長して、いつか昔みたいに笑いあえるように頑張ろうと、ヒカリは誓うのだった。
IF〜もし、大輔達がエテモン戦後にの続き〜
大輔「はっ!!」
気合い一閃と言わんばかりにシュートを敵チームのゴールに叩き込んだ大輔。
田町少年FCとの練習試合なのだが、この時代に戻ってから実戦訓練を重ねている大輔には少し物足りなさを感じていた。
大輔「(物足りない…早く来い賢…)」
ヒカリ「凄いわ大輔君!!」
太一「あいつ本当に上手くなったな。もう俺より上かもしれない」
大輔「来るなって言ったのに…」
苛立ちを感じながらヒカリ達に作り物の笑みを浮かべる大輔。
京「何で?何で賢君いないのよ!!」
ポロモンを抱えた京が鋭い声で伊織に尋ねる。
伊織「僕に言われても……」
京「何でよーっ!!?」
大輔「うぜえ…」
応援に来たんじゃないなら帰れと言ってやりたい気分だ。
しばらくして数人の女子に囲まれ、スポーツバッグを肩から下げた賢がタクシーから降りて来ていた。
大輔「(賢…)」
賢「(こうして会うのは久しぶり…かな?
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