第4章
停止教室のヴァンパイア
第85話 夏です!水着です!ピンチです!
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が早いと言う事になった。
で、その際に改善してほしい事があったり、追加してほしい事のリクエストを纏めるよう言われた。
俺も千秋も大体は纏まっていた。
「完成にはどれぐらい掛かる?」
「う〜ん、リクエスト内容にもよるし、彼女自身が投入したいアイディアとか浮かんだりしたら、その分時間掛かるし、二人分の同時進行で尚且つ完成度をできるだけ高めようとするからね。材料問題の発生も考慮すると、大体数ヶ月かな」
「そうか」
兄貴が口にした彼女とは、雷刃(ライトニングスラッシュ)と黒鷹(ブラックホーク)、兄貴の拳銃の産みの親の事だ。
かなり優秀な武装製作屋で、オーダーメイドの武装作成の依頼が後を断たないらしい。
ちなみに元賞金稼ぎ(バウンティーハンター)で、かなりの実力者だったみたいだ。
あと、兄貴が賞金稼ぎ(バウンティーハンター)になりたて頃にいろいろとお世話になったりと、結構交流があるようだ。
どう言った人物か聞いたところ、兄貴からしたら面白くて、面倒見が良いらしいが、俺からしたら変わった人かもねと言われた。
……腕は確かなんだろうが、ちょっと不安だな…。
ドゴォォン!
「っ!?なんだ!?」
突然の爆発音に驚き、辺りを見渡す俺!
プールサイドの所々から煙が上がっていた!
「明日夏、上だよ」
「上?」
兄貴に促されるまま上を見ると、学園で二大お姉様と呼ばれている二人が上の水着も着けないで、魔力を片手に論争をしていた!?
「イッセーはあげないわ!」
「かわいがるくらい良いじゃない!」
「だいたい、貴女は男が嫌いだったはずでしょ!」
「そう言う貴女も男なんか興味無い、全部一緒に見えると言ってましたわ!」
……ああ、論争内容から大体察した。
俺は頭を抱える。
どうやら、イッセーを取り合って論争している内にヒートアップして魔力による戦闘に発展してしまった様だ。
……はぁ、なにやってるんですか、お二人とも…。
……あと、男目があるんですから、ちゃんと水着を着てください…。
それから、プライベートなケンカで学校の施設を壊さないでください!
手加減はしているだろうが、プールが使用不可能になるぐらいに破損するのは時間の問題だった。
周りを見ると、結構慌てている部員が見てとれた。
例外は余程集中して取り組んでいるのかいまだに泳ぎ続けていて騒動に気付いていな様子の木場、騒動が起きているにも関わらず昼寝している鶇、この状況を楽しんで笑っている兄貴と姉貴ぐらいだ。
「あははは、イッセー君はモテモテだね♪」
「まったくだぁ♪千秋もうかうかしてられないなぁ♪」
「はぁ…」
我が家の兄と姉の呑気ぶりにますます辟易する。
ちなみに論争の原因となったイッセーの姿は見受けられない。
おそらく、身の危険を感じて逃走したのだろう。
とりあ
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