第4章
停止教室のヴァンパイア
第85話 夏です!水着です!ピンチです!
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て、ピンク色の脳みそが一気に正常稼働する。
後ろを見ると、飛び込み台の一つが消し飛んでいた。
前を見ると、部長の手に赤黒い破滅の魔力を滾らせていた!?
「ぶ、部長…?」
「……朱乃、調子に乗り過ぎなんじゃないの?」
「あらあらうふふ、そちらがその気なら、私も退かないわ」
朱乃さんも負けじと、手に雷を迸らせる!?
俺は身の危険を感じて即座にその場から退散してしまう!
後方から爆発音が聴こえる中、命からがら逃げてきた俺は用具室の前に腰を下ろす。
……マジ怖かったぁ…。
お姉様方の眷属悪魔のかわいがり方は俺の想像を超えています…。
「何をしているんだ?」
「ん?ゼノヴィア!?今まで何やってたんだよ?」
「初めての水着だから、着るのに時間が掛かった。似合うだろうか?」
部長達と違ったビギニで、鍛えているからなのかキュッと引き締まった身体と十分に大きいおっぱいと相俟って、なかなかの色気を醸し出していた。
「初めてって!?やっぱ、教会の出身だから?」
「私自身、こう言う娯楽的な物に興味無くてね」
……にしても、時間掛かり過ぎだろ…。
「実は着替えた後、少し考え事をしていたんだ」
「考え事?」
「兵藤一誠、折り入って君に話があるんだ」
「イッセーで良いよ。で、話って?」
「では、イッセー、改めて言う。私と子供を作らないか?」
「ふう…」
一通り泳いだ俺はプールサイドに敷いたシートの上で休息を取っていた。
俺以外の部員もほとんどが休んでいた。
木場だけはいまだに泳ぎ続けていた。
「ははは、こんな大勢でプールで遊ぶなんて初めてだね」
隣で休んでいる兄貴がふと、そんな事を言ってきた。
確かに、プールやらなにやらで遊ぶなんて事、いつもは俺、イッセー、千秋、兄貴、姉貴の五人が基本(鶇と燕がいた頃は七人で、神楽は猫の姿でだが)だったが、今じゃ、鶇と燕は帰ってきており、神楽も本来の姿でおり、オカ研のメンバーとずいぶんと大所帯になったものだ。
ま、悪くないから良いけどな。
ふと、兄貴の手元を見る。
兄貴は休憩がてら、ベル、カリス、コカビエルとの戦闘時に使っていた拳銃の整備をしていた。
「手慣れてるもんだな」
兄貴の手付きは休憩の片手間と言った軽い感じだったが、その手腕は洗練されたものだった。
「まあ、付き合いは長いからね」
そう言いながら整備し終えた銃を構え、調子を見た後に何回かガンスピンさせた後、武装指輪(アーム・リング)に収納させる。
「そう言えば、雷刃(ライトニングスラッシュ)の改善してほしい事とかリクエストは纏まったかい?」
「まあ、大体は…」
コカビエル戦の折り、俺の雷刃(ライトニングスラッシュ)と千秋の黒鷹(ブラックホーク)が致命的に破損してしまい、修繕するよりも新しく作り直した方
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