第4章
停止教室のヴァンパイア
第85話 夏です!水着です!ピンチです!
[11/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
えず、二人を止めないと。
生徒会を手伝うはずが仕事を増やしたなんて目も当てられないだろう。
もう、手遅れな気もするが、被害の甚大化は避けねばだろう。
「あははは!もう少し見ていたいけど、さすがに止めないとヤバイか♪」
二人を止めようと立ち上がった俺を遮って姉貴が前に出る。
その腰には姉貴の神器(セイクリッド・ギア)である深海の激流(デプス・スプラッシュ)が吊るされていた。
「はぁッ!」
姉貴が手を振るった瞬間、神器(セイクリッド・ギア)である筒から水が発生し、その水がプールに流れ込み、プールの水が大量に巻き上がる!
姉貴の神器(セイクリッド・ギア)は操作能力に特化しており、生成能力はそれほど高くない。
が、筒から出した水を媒体にする事で 周囲にある液体も同様に操作する事ができる。
ここで重要なのが液体ならなんでも良い訳で科学薬品を混同させて操作する事ができ、強酸性の液体にして操作するなど、何気に恐ろしい事もできる。
舞き上がった水は部長と副部長の頭上で滝の様に流れ落ちてきた!
『なっ!?キャアアアアアア!?!?!?』
水は部長と副部長を巻き込みながらプールに流れ込ん…って!?
ドバァァァン!
水の勢いが強過ぎたせいで、辺り一面に水が爆散してしまう!?
ザァァァァ。
「い、一体何が!?」
「何!?何!?」
さすがに木場と鶇も今ので騒動に気が付いた様だ。
「……やり過ぎだ…」
びしょ濡れの風体で俺は姉貴を睨む。
今ので辺り一面は水飛沫で水浸しになっていた。
ちなみに兄貴と姉貴は自身の神器(セイクリッド・ギア)の力で水飛沫を防いでいた為、全く濡れてない。
「あははは!ごめんごめん!」
笑いながら謝るが、はっきり言って詫びてる様子が見れなかった。
「ゲホッゲホッ。いきなり何するのよ!?」
噎せながらも、非難めいた視線を姉貴に向ける部長。
「……部長達こそ何やってるんですか。プールをぶっ壊して、会長にどやされたいんですか?」
「だからってやり過ぎよ!」
「……それには同感です」
部長と一緒に姉貴を睨む。
「あははは!」
当の姉貴は詫びれた様子も無く笑っていた。
「あらあら、イッセー君はどこかしら?」
「そう言えば、いつの間にかいなくなっているわね?」
「巻き込まれまいと逃げました」
まあ、そんなに遠くには行っていないだろう。
大方、用具室あたりに逃げ込んだだろう。
「うわっ!?」
ゼノヴィアの突拍子の無い発言に呆気に取られていたら、用具室に押し込まれてしまった!
てかっ、子作りって!?
「聞こえなかったのか、イッセー?私と子作りをしよう」
「はいぃっ!?」
この娘は一体何言ってるんだぁっ!?
「以前は神に仕えて奉仕すると言う夢や生き甲斐があった。だが、今はそう言った物が無
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ