エピソード30 〜盗まれたデッキ 前編〜
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し、蒸発させる。それと同時にジャンヌから暖かな光が放たれ、紫苑を包み込む。
「ジャンヌの効果により、戦闘によって破壊した相手モンスターの元々の攻撃力分、ライフを回復する。」
「キマイラの効果を発動だ!破壊された時、ガゼルか、バフォメットのどちらかを蘇生する事ができる。俺はバホメットを選択。甦れ、バホメット!」
紫苑:LP4000→6100
神楽坂:LP4000→3300
唸りを上げ墓地から蘇るバホメット。
ジャンヌのライフゲインエフェクトによって、紫苑が大きく差をつけたが、モンスターの総数を減らす事はできていない。
「カードを一枚伏せて、ターンエンド。」
紫苑
LP6100
手札一枚
魔法・罠伏せ一枚
『冥界の宝札』
場
『守護天使ジャンヌ』
さて、紫苑のフィールドには最上級モンスターのジャンヌが一体。ライフゲイン効果を持っているからな、後々厄介になるぞ。
「俺のターンドロー!魔法カード『強欲な壺』発動!デッキから二枚ドローする。」
おっと、いきなりのドローカードか。神楽坂の手札は今ので二枚ドローしたことによって手札を四枚まで増やしたか。
「俺はブレイカーを生贄にし、こいつを召喚するぜ!来い、『ブラック・マジシャン・ガール』!!」
地面から魔法陣が浮き出し、その中から胸元が大胆に開かれた水色の衣装を着た金髪ロングヘアーの女子が姿を現すとテヘッと俺らに向かってウィンクをし、おおっと歓声が上がる。
「か、可愛いっす……。僕、初めて生でブラック・マジシャン・ガール見たっす。」
「か、感激……なんだなぁ。」
翔は一目惚れしたかのように目をハートマークにし、隼人はデザインに関心する。そして、十代は単純に新たなモンスターの登場に「おおっ、すげーな」と呟いている。
俺もブラック・マジシャン・ガールは雑誌などで見かけた事しかなかったが、確かに……
「可愛いな。」
「「「えっ……!?」」」
呟きが耳に入ったのか、三人共がこちらを向き目を見開いて驚く。
若干だが、お前らとの距離が遠くなった気がするぞ!?
「えっ……三沢くんって、アイドルとかに興味ない人かと思っていたっす。」
「いや、翔……それは幾ら何でも、あんまりじゃないか?」
必死に弁論しようと考えが、駄目だ。話せば話すほど深みにはまるぞ、コレは。
「知らなかったのか、案外三沢ってそんな奴だぞ?」
俺らの会話が聴こえていたのか、神楽坂が割り込んでくる。そして、紫苑がなにやら不満げな視線を送ってくる。
「この前だって、机の上に火霊つか、「待て、それ以上は言うな!」……っち。」
なんとか言い切る前に止めた事によって、被害を抑える事ができた。のだが、紫苑が俺
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