窮屈だ
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なんかいろいろと気持ち悪いがとにかくかまぼこちゃんを返してもらわなければならない。
グールスがどんなロストロギアを強奪したのか、詳細はわからないがとてつもない力を秘めていることは確かだ。無理にかまぼこちゃんを奪ってロストロギアを使われても困る。
リミッターをかけているおかげでこちらが魔法を使えることはわかっていない様子なのが幸いだ。
「話しかけているのは私なのだけれど。こちらをちゃんと向きなさい」
「そうかい、君は本当に素直な子だね」
グールスはまた早乙女の言葉を無視してかまぼこちゃんに話しかけている。
早乙女は遂に我慢しきれなくなったのかかまぼこちゃんに手を伸ばした。
「ちょっ! お前」
俺は慌てて止めようとしたが既に遅かった。
早乙女はグールスの腕からかまぼこちゃんを奪い取り、俺のいる位置まで戻ってきた。
だが、その瞬間グールスを中心に大きな半円状の物が辺り一帯を一気に覆った。恐らくかなりの広範囲、高度に展開された。
「マスター。結界です」
「わかってる」
「羽武谷君。これは一体……」
とにかくここを離れた方が良いだろう。俺だけなら兎も角早乙女も一緒となると行動に限界がある。その上、早乙女は魔法のことを知らない。いくら頭の回る彼女でも多少の困惑はあるはずだ。
「また、また僕の手の平から奪っていくんだね」
グールスは下を向きながら何やら呟いているがそんなものを気にしている余裕はない。
「早乙女」
俺は早乙女の手を引っ張ってすぐに走り出した。
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