最後に笑う者は
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
大胆な行動に出た物だな」
テレビを見ると、『襲撃事件で犠牲になった、自衛官・菊岡誠二郎さん』と出ている。
「で、その本人は今こうしてラムネを食べていると」
「イヤイヤ、本当にねぇ……」
当の本人、菊岡は、怪しげな格好をして、続ける。
「しかし、これが最善手だよ。どうせ、あのままでも僕は詰め腹切らされるかヘタすると文字通り消されかねなかったし、それに襲撃事件で死人が出た、と言うプレッシャーがあってこそ反ラース勢力を彼処まで追い詰めたんだからね。ま、よもやその天辺が防衛事務次官なんて大物だったのは流石にビックリだがね」
「……日本の次官は馬鹿しか居らんのか」
「イヤイヤ神様、その通りだよ」
菊岡は飄々と言うと、俺は付き合ってられんと言うようにサブモニタを見る。
これ等は三人のリアルタイムモニタになっており、リングが微動だに……
ぴくっ。
動いた。……え?
「ひ、比嘉さん」
「なんスか、ダーク君」
「あれ、アレ!!」
俺は急いで比嘉に画面を見せると、びっくりした表情で言う。
「き……菊さん!!」
比嘉は喘ぎながら、背後のSTLを見る。
三人は動いていないが、血の気が戻ってきている。
途端、扉が開いた。出てきたのはアリスだ。
「あ……アリス!?」
菊岡と比嘉ど同時に叫ぶと、アリスはSTLに近付いた。
「……何してるんだ」
「………まぁ、神代博士が何とかしてくれるさ」
まさに問題発言と言いたい言動だが、今回ばかりは菊岡に賛成する。
そして、指が動き、伏せられた毛が動き、唇が開き、閉じる。
そして、瞼がゆっくりと開き、光を放つ。
そして、唇から声が出る。
「……ィ……ディル……」
俺の背に、氷より冷たい物が走った。
だが、それは杞憂に過ぎなかった。
「……ビー……オー……ライ」
It will be alright。キリトは確かに言った。
そして、室内にもうひとつ。
「Sure」
そして、ライトは起きると、辺りを見回して髪を撫でた。
「……やぁ、ダーク。ただいま」
「おせぇよ、大馬鹿野郎……ッ!」
俺はライトを殴ると、ライトは言う。
「さぁ、早く、俺とキリトとアスナの記憶消去を。俺らの役目は終わりだ」
ライトは比嘉に言うと、比嘉はその準備を始めた。
これで漸く、SAOから続く、三年半と言う、長い長い事件は、終幕を迎えた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ