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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico15幸を願う者には福が来る
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りと眠っていた。

「まぁ、そうゆうわけで小声なんよ」

「そうか。じゃあ、音を立てないように気を付けながら着替えるよ」

「うん。そうしてもらえると助かるわ」

はやてと別れてひとり自室へ入る。クローゼットの前で局の制服からTシャツにカーゴパンツに着替えていると、「ん・・・うぅ・・ん・・・」アインスが小さく吐息を漏らして寝返りを打った。体勢を仰向けから横へと変え、俺へと向いた。そしてすぅーっと閉じられていた瞼が開いた。

「おはよう、アインス。俺の洗濯物を置きに来たまま眠ってしまったのか?」

からかい混じりにそう言うと、「???・・・!!?」アインスの目がカッと見開き、勢いよく上半身を起こした。そしてキョロキョロと部屋を見回し、さらには自分の両手、胴体、布団を剥ぎ取って下半身を確認した。明らかに様子がおかしい。

「アインス。何かあったのか?」

「ルシル・・・? 私は、夢を見て・・・?」

「・・・えい」

「あいたた! いひゃい、いひゃいぞ!」

アインスに近寄って、スベスベで柔らかな頬を左右から引っ張ってやる。頬から手を放すとアインスは自分の手で両頬を擦って、「あれが夢だったのか・・・?」ポツリと漏らした。

「アインス。顔を洗っておいで。すき焼きの調理がもう始まっているようだし。アインスも作る側だろ?」

「!! いま何時・・・って、5時過ぎ!? 主はやて、申し訳ありません!」

アインスが慌てて部屋を飛び出していった。遅れて部屋を出てリビングに入ると、アインスがはやてを真正面から抱きしめていた。エプロン姿のなのは、フェイト、アリシア、アリサ、すずか、シャルの6人やはやての周りに居たシグナム達もどうしていいか判らないと言った風に眺めていた。

「どないしたん、アインス。悪い夢でも見たんか?」

「・・・えっと、はい。内容はその・・・忘れてしまいましたが」

アインスの背中を優しく叩くはやて。それを見たリインが「アインスは甘えん坊です〜」と言うと、「だな〜」ヴィータや「ふふ。そうね」シャマルが笑いながら同意。それがきっかけとなって、リビングダイニングがほんわか空気へと変わった。
なのは達からの「おかえり~」の挨拶に「ただいま」と返して、俺もソファへと腰掛ける。今日ははやての誕生日であり、“夜天の書”起動の記念日という特別な日だ。だから俺を除く八神家全員はキッチンに立ってはいけないという決まりだ。ま、アインスとシャマルは立ちたいと聞かないが。

(なのはとアリサとすずか、フェイトとアリシアとシャル。どちらの味付けも楽しみだ)

2チームに分かれてそれぞれ調理することになっている。そして3チーム目として、俺とシャマルとアインスが調理することになっている。人数が人数だからな。す
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