暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico15幸を願う者には福が来る
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ーディンの胸に飛び込んだ。オーディンはそんな私をあやす様に背中をポンポンと叩いてくれる。

「オーディンが、私のお迎えとしていらしたのでしょうか・・・?」

「・・・」

「もう逃れられないと・・・?」

「・・・」

「・・・私、オーディンの事が好きでした。家族としてではなく、恥ずかしながら女性として、あなたの元に転生したあの時からずっと。これが最期なのでしたら伝えておきたかったです」

心の内を吐露する。何百年と秘めてきていた想いを、都合よく私が見ている幻であろうオーディンに。それでもいい。ただ伝えたかった。私のようなヒトではない者にはあの世なんてあるのかどうか解らない。生まれ変わりなんてものもあるのかどうかも。

「それでも私は願いたいです。いつか、主はやてとルシルとの間に子が産まれたら、それが私でありますように・・・」

オーディンやルシルはオリジナル・ルシリオンのクローンだという。その存在意義は、“エグリゴリ”を救済、その正体は事を成すための生体戦闘兵器。いつ死闘を繰り広げ、その命を落とすか判らない。だからルシルは、シャルの告白を断り続けるし、主はやてとも一緒にならない可能性もある。
それに、最強の“エグリゴリ”であるガーデンベルグを撃破したらルシルもまた、その役目を終えて死ぬことになるだろう。それでも、それまでに結ばれてくれたら、なんて身勝手なことを思ってしまっている。でもそうなるよう願いたい。

「・・・挨拶も無く逝くこと、本当に申し訳ありません。主はやて、ルシル、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、リイン。私、リインフォース・アインスは、幸せでした」

すでに現実と幻覚の境界が曖昧になってしまっていて、オーディンに横に抱え上げられたように錯覚する。一度オーディンの顔を見上げてからその胸に寄り添い、スッと目を閉じた。そうして私の意識は途切れた。

†††Sideアインス⇒????†††

こんにちはです。わたし、リインフォース・ツヴァイといいます。わたしの生みの親で、マイスターでもある八神はやての融合騎――ユニゾンデバイスです。え? ツヴァイって数字の2という意味ではないですか、って?
そうなのです。わたしリインにはオリジナルが居るのです。はやてちゃんのデバイスの1つ、“夜天の魔導書”と呼ばれるストレージデバイスの管制システムで、融合騎であるリインフォース。はやてちゃんと、オリジナルのリインフォース・アインスの2人のリンカーコアを、リインの核としてますです。

(ママが2人いる感じですね〜♪)

そして今日、6月4日ははやてちゃんのお誕生日なのです。さらにはアインス達がはやてちゃんと初めて言葉を交わした特別大事な日でもあるです。そういうわけで今日は八神のお家で、なのはさん達お友
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