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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico15幸を願う者には福が来る
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た。でも、アンタ達だって苦しんできたって判ったから・・・その、なんだ・・・」
「そうか。わざわざありがとう。リーゼロッテも、ありがとう。グレアム元提督のお加減はどうだろう」
「う〜ん・・・ちょっと老け込んだかもなぁ〜」
「確かにね。管理局でも幹部クラスの局員だったからね、父様は。辞職したことで気が緩んだのかも」
それからリーゼアリア、リーゼロッテと1時間ほど話し、2人はトランスポーターを利用して帰って行った。2人に出したお客様用のティーカップを片付けていたら、ふっと手から力が抜けてしまい、「あ・・・!」ガシャンと床に落とし、割ってしまった。
屈んで割れた破片を手に取ろうとした時、「っ!?」激しい眩暈に襲われた。破片の上に倒れ込まないように何とか尻もちを付くことに成功。キッチン台にもたれかかりながら立ち上がろうと試みるが、上手くいかない。
(どことなく体から力が抜けていくような・・・)
治まることのない眩暈、強い倦怠感。明らかに異常事態。原因は判らないが、とにかくどこかに横になるために立ち上がろうと手を付いた。
「っ!!?」
一瞬、ほんの一瞬だが、床に付いていた両手が霧散したかのように見えた。この体は魔力で出来ている。それなら今見えたアレは、「構築限界・・・?」なのだろうか。魔力が霧散することで体が消滅する・・・私の結末だ。
気の所為だと思いたいため両手を目の前に持ってくる。すると、「っ!」指先がほんのうっすらと霧散しかけた。両腕が重力に従ってパタリと床に落ちる。
「・・・だ・・・」
主はやての、騎士たちの、未来を繋ぐため。
「・・い・・・・」
この身を捧げることにしたんだ。
「・・・や・・・」
覚悟はしていた。
「・・・いや・・・」
後悔もしていなかった。
「・・・やだ・・・」
だけど・・・
「・・いや、だ・・・」
こうして現実を目の当たりにして・・・。
「・・・いやだ・・・」
思い知る。
「誰か・・・」
死の恐怖を・・・。
「・・・誰でもいい・・・」
永遠の別れを・・・。
「・・・助けて・・・」
死にたくない・・・。
「誰か・・・私を・・・」
消えたくない・・・。
「・・・私を助けてくれ・・・」
一緒にいたい・・・。
「私の時間を、増やしてくれ・・・」
これからもずっと、主はやてやルシル、リイン、騎士たちと共に・・・。
「・・・生きたい・・・!」
視界が涙で滲み始め、頬を伝っていくのが判る。そして漏れ始める嗚咽。必死に唇を噛んで本格的に泣かないように努める。泣いてはダメだ。主はやて達に勘づかれてしまう。この良き日に、私の消滅を考えさせてはい
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