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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico15幸を願う者には福が来る
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数日、別の不良学生たちとこの学生たちが大喧嘩。一方的にやられていた学生たちを、私とシグナムとザフィーラ、そしてルシルで庇い、それがきっかけとなってこうして私たち4人を敬うようになった。私にはさん付けで、シグナムには姐さん付け、ザフィーラには旦那付け、ルシルには坊っちゃん付け。
「お荷物、お持ちしましょうか!?」
「いや、結構だ。ではな」
「「「「「はいっ! お気を付けて!!」」」」」
「お前たちもな」
ビシッとまた礼をする学生たちを置いて買い物を続ける。以前とは違ってボランティアなどにも参加し、商店街の人たちにも受け入れてもらえるようになってきた。
「いやいやぁ、相変わらず人気者だねぇ。あんた達に守られたことであの子たちを更生してくれて、本当に良かったよ。若気の至りとは言っても、過ちに気付くのなら早い方が良い。あの子たちは運が良い方だよ」
「そうですね。ええ、その通りです」
すき焼きに入れる野菜類を購入し、それから次々と食材を購入して、「ただいま」家に帰る。挨拶はもちろん返って来ないはずだったんだが、「おかえり〜」リビングから挨拶が返ってきた。エコバッグを置いて「何者だ!」リビングに突撃。
「勝手にお邪魔してるよ〜」
「はやてには伝えられないからね。私たちや父様が元管理局員で、あなた達を犠牲にして闇の書を凍結封印しようとしていたって。だからアポなしになってしまったのよ」
リビングのソファで脚を組んでくつろいでいるのは、ギル・グレアム元提督の使い魔の片方、リーゼロッテ。ダイニングのテーブルにはもう片方のリーゼアリアがきちっと椅子に座っていた。
「・・・それで今日は一体なんの・・・?」
玄関からエコバッグを取って来て、食材を冷蔵庫などにしまいこみながら訊ねる。グレアム元提督やリーゼ姉妹は元管理局員だ。お父上の知人の“おじさん”と騙り、主はやてを犠牲にすることを前提に私たち“闇の書”の封印を企んでいた。
(そのこともあって、主はやてにはグレアム元提督たちの真実を伝えていない。まぁ、グレアム元提督は真実を伝えたうえで謝罪したいと言ってはいるが・・・)
とにかくルシルの機転、それになのは達の協力のおかげで、主はやてを犠牲にすることなく、“闇の書”の旅路を終わらせることが出来た。“夜天の魔導書”という名を取り戻すこともでき、リインフォースという美しい名を、私は得ることも出来た。感謝しても感謝しきれない。
「・・・いやね。以前受け取ったクロノからの報告書で、あなたの寿命が近いって判っていてね。今の内に挨拶しとこうと思って。なんていうか、お疲れ様って」
「正直、あたしは未だにアンタ達のこと、許してないよ。父さまはずっと苦しんできた。あたしだってクライド君――大切な友達を喪っ
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