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オッス!オラ、フリード!いっちょ踏み台すっぞ!!
世紀末おかん伝説、フリードマジおかん!2
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レム王への道のりは遠い!

「ところで木場。お前パンと牛乳だけで足りんのか?」

育ちざかりの男子高校生がそれだけしか食べないのは心配だな。

「なんとかね」

それ足りてない時の返事だよね?

「お前、料理できないのか?だれか作ってもらう人とかいないのか?」

「作れるけど得意というほどじゃないよ。僕は一人暮らしだから他にはいないかな」

ふむ、それなら。

「じゃあ、俺がお前の分の弁当まで作ってやるよ。一人分増えたぐらい問題ないしな。ああ、遠慮すんなよ。めんどいから。というか、一人暮らしなら日頃から飯もろくなもん食ってねえだろ。そんなんじゃ、いつまでたっても強くなれねえぞ」

飯を食ってない奴とか見ると食わせたくなるんだよ。かわいそうに思えちゃって。

「え?あ、うん。じゃあお願いしようかな」

俺の気迫に押されたのか、俺が弁当を作ることを約束した。

「き〜ば〜く〜ん?」

俺たちのやり取りを見ていたイッセーが怨めしそうにいった。

「な、何かな?イッセーくん」

「女子の手作り弁当だと!?羨ましいぞ!コンチクショー!」

「お前も部長や朱乃さんに作ってもらってんじゃん。日との小と言えねえだろ」

俺がそういうとイッセーは、ハッとした顔をして部長たちの方を見た。あ〜あ、地雷踏み抜きやがった。バカ野郎。

「イッセー?少しお話ししましょうか」

「ARAARA、UHUHU」

おい、イッセー何とかしろ!お前の嫁だろうが!

「そこまでにしておけよ」

この状況に割ってはいるアザゼルさんマジパネェっす。マジRESPECTっす!

「アザゼル!?いつの間に」

え?気づいてなかったの?普通に入り口から入ってきてたけど、恋は盲目とか言うけど、部長の場合眼科に言った方がいいかもしれんね。

「さっきから居たんだがな。ところで、お前ら夏休みは冥界に帰るんだろ?」

「ええ」

「なら、俺も行くぜ。お前らの先生だからな」

皆冥界に行くのか。俺はどうしよっかな。

「フリード、お前もだからな」

「マジ?いくいく。することなかったしね」

「じゃあ、こちらで予約とっておくわね」

やったぜ。グリゴリ自体にはよく行ってたけど、悪魔領って初めてなんだよな。スーパーとかあるかな?

「サンクス、部長。あっ、そうだアザゼル今日の晩御飯自分でなんとかしてくれ」

「何か用事でもあるのか?」

「今日木場んちで飯作って帰るから」

俺の一言にアザゼルは完全に時が止まったかのように固まってしまった。

「…娘が誰かに嫁いでいくときってこんな気持ちなんだろうな。今度バラキエルと飲もう」

何言ってんだ?俺はお前の娘じゃないんだけど。
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