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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
第八話「三匹が行く」修正
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の口中へ棍棒がねじ込まれた。
「その棍棒は何味だ?うめぇ棒みたいなサックリ感があるのか?」
「う、う``う``う``〜!!」
気持ち悪がる兵士の鳩尾へ蹴りを入れて二人の兵士を戦闘不能にした男。その名は我々が知る黒銀紅牙であった。
何故、彼がこのような状況になってしまったのかというと……
ゲッター線研究所では帝都半壊によって損害賠償を追うために研究所の資金が底をつきかけてしまい、アラスカへ飛ぶ交通費などゲッターチームへ払うことはできず、早乙女博士から「責任取って自力で行け!」と怒らしてしまったので、仕方なくアラスカへ向かう各ゲッターチーム三名はそれぞれの手段でアラスカのユーコンへ向かうハメになったというのだ……
「ああ……」
だるそうな唸り声をして紅牙は横たわる二人の兵士を無理やり起こした。
「腹減った、飯食わせろ……」
「「……?」」
血だるまの二人は首を傾げた。
「腹減った、飯食わせろ……」
「「……」」
その後、紅牙は二人から有り金を巻き上げて近くのレストランでドカ食いしたのは言うまでもなかった。
*
同時刻、ユーコン基地商業区域にて
とある街角にこの場所には似合わない人物が立っていた。小鉢を片手に鈴を鳴らす大柄の托鉢僧がそれだ。
「……」
黙りこくって坊主は、行きかう人々から怪訝な視線を受けるものの三度笠で半顔除いては小鉢の中身を除く。しかし、ただ行きかう人々に写真を撮られるか怪しまれるかのどちらかであるかで、小鉢へ気にも留めなかった。
「はぁ〜……やっぱ外国じゃ牧師か神父ってのが流行ってんのかな?」
托鉢僧を知る国といえば、せいぜいアジアだけであろう?当初、日本から出る時に気前のいい帝国軍の士官が輸送機でアラスカへ乗せて到着後、ヒッチハイクを繰り返しながらどうにかユーコンへ行き着くことができたが、到着して早々空腹に悩まされるとは思わなかった……が、
「!?」
ふと、自分の小鉢に手を添える人物が……柔らか味のある女性の細い手だ。手は小鉢へ一枚の札を入れ、目を見開く坊主は、その手の主を見た。
「ぼ、菩薩様……!?」
それほど美しくこちらへ微笑んでいた。
「あの……つかぬことをお尋ねしますが、御坊様は日本から参られたので?」
「え、ええ!そうだ……ああ!?」
三度笠を捨てて坊主は慌てた顔で驚く、最初は美人過ぎてわかりずらかったが、よくみると自分の顔見知りの人物だった。
「ゆ、唯衣ちゃんなのか!」
「ま……まさか、ゲッターチームの紫電赤城なのか!?」
「おう!そうよ?いやぁ〜久しぶりだな!?」
「……して、居様がここへ何の目的で?」
途端に、不愛想な表情になって問い詰めるかのように赤城へ尋ねた。
「あ、ああ……新型のゲッターロボの試験訓練を行うって早乙女の爺さんが言ってたんだが、先
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