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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
第八話「三匹が行く」修正
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開いたとたんに暴風に巻き込まれて落ちてしまったのでは……
と、そのとき。
……うあぁ〜!!
上空から次第に大きくなる叫び声に、二人は頭上を見上げた。
「ゆ、ユウヤ!?」
男は目を見開いた。そして、それと同時にユウヤは大股開いて地面に着地したのである。
足元から、とてつもなくジーンッ!とき来たユウヤは蟹股姿勢で男へ顔を向ける。
「よ、ようし!いっちょシメてやったぜ?」
「ゆ、ゆ、ゆ、ユウヤ……?」
手を振るわせて男は、ユウヤを見る。もちろんパイロットの少女も顔をあんぐり開けていた。
「じゃあ、早いとこ行くぜ?ジョージ!」
「お、おう……て、ジョージって俺のこと?」
と、蟹股で歩きながらユウヤは男こと、ヴィンセント・ローウェルと共に基地へと向かった。
「……」
未だ信じられない状況を目にパイロットの少女は、あんぐりを口を開け続けていた。
そのころ、墜落したチェルミナートルのコックピット内ではすすり泣く少女の声が聞こえた。その少女は、基地内で唯衣と会ったあの銀髪の少女と、彼女を迎えにきた同じ銀髪をした年上の女性だった。
「どうしよう……この子、落ちたっちゃよ……私たちも死んじゃうの?クリスカ……」
「大丈夫だよ?きっと治るから……それに、何があってもイーニャは私が守るよ?」
(しかし……機体のモニターにへばりついていたものは、本当に人間だというのか?)
クリスカは、今も信じられない非常識な光景に目を疑い続けた。
*
同時刻、ユーコン基地正門前にボロキレのマントを被った男が倒れており、門番らに保護されて後に尋問にかけられていた。
「貴様!何の目的でこの基地に来た!?」
「腹減った……」
しかし、男の返答は「腹減った」か、「飯食わせろ」の、二言しか返ってこない。
「貴様、見るからに東洋人のツラだな?どこから来た!?」
「腹減った……」
先ほどからそうとしか言わない男にさすがの兵士二人は苛立ちを隠せなかった。
「ごまかすな!そもそも、民間人がユーコンまでどうやって行きつけるっていうんだ!?」
ドン!と、机を叩いてどやすも、男の態度は変わらない。
「飯食わせろ……」
「も、もう一度聞く!貴様は正門になぜ倒れていた!?」
と、これが最後の質問だといわんばかりに兵士の一人が男の胸ぐらを掴んだ。しかし、
「飯食わせろ……」
「上等じゃねぇか!だったら俺らの拳を味わらせてやるよ!!」
そういうと、兵士の一人か男に向かって拳を振るうが、その拳を真っ向から噛みついてくる男がいた。
「固くてゴッツイ、不味いな?テメェの拳は……」
思い切り噛みしめ、拳から血が噴出して兵士からは何とも言えない声が上がる。
「て、テメェ!」
もう一人の兵士が棍棒を片手に男へ殴りつけるが、逆に棍棒をひったくられてその兵士
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