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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
第八話「三匹が行く」修正
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……時を同じくして、もう一機の輸送機がユーコンに向けて飛行を続けていた。アメリカ一凶暴な男を乗せて。しかし、彼は冷や汗を流すと共に苦笑いを続けていた。
「いやぁ〜またお前と一緒にやれるなんて思ってもみなかったぜ?俺が着たからには大船に乗ったつもりでいろよ?ユウヤ」
「……」
しかし、ユウヤは黙ったままうなずくだけだった。それでも、この金髪のわけ髪男はお構いなくお気楽に話しかけてくる。だが、それがユウヤには気まずかった。
(……コイツ、誰だっけ?)
マイク?いや、ジョン?いやいや……ジェームズ、だったかな?思い出せそうで思い出せない。軍にいたころ、記憶の片隅にいた人物だったはず!
「でさぁ〜?……って、聞いてるのか?ユウヤ!」
「え、ああぁ……すまねぇ、聞いてるよ?」
「ところでぇ?お前さん、軍をやめてからは何やってたんだ?まぁ……やるっていったら傭兵ぐらいだもんな?」
「……?」
この男は、俺がゲッターチームに入ったことを知らない?なら、やっぱりこいつはただ単に人違いをしているのだろうか?いやいや……だったら、俺の名前なんて知らないはずだ!こいつはいったい誰だ!?何者なんだ!?
益々、隣の男に疑問を持ち始めるユウヤはとりあえず名前を思い出すことに専念した。
(思い出せ!思い出すんだユウヤ!!この男は確かに嘗ての知人に相違ない。しかし、俺は軍でのつらい過去を忘れるために関係者の人間のことは全て忘れ去った。このうえ何が望みだというんだ!?)
「でさぁ〜?」
と、一方的に話している男だが、そんな彼の話など一切耳に入れず、ユウヤは思い出そうともがきだす。
(思い出せ……確か、戦術機の整備ドッグにいた……)
「それでさぁ〜?」
(名前はマードック……いや、マーベリック?って違う!ピート?」
「でも、それでさぁ〜?」
「あぁ!」
「ゆ、ユウヤ!?」
突如大声を上げたユウヤに驚く男、しかしユウヤはようやく思い出したと胸を張りながら堂々と名前を尋ねた。
「思い出したぜ。お前、確か俺の戦術機をよく整備してくれた整備長のジョージだろ?」
「は、はあぁ?」
「いいや、そうだ。お前はジョージだ……け?」
しかし、また記憶がもうろうとしてしまい、やはりジョージではないと気づく。
「ユウヤ……お前、ひょっとして俺のこと忘れちまったっていうんじゃ……?」
「そ、そんなことはねぇ!軽いジョークだ?ちゃーんとお前のことは知って?」
「そうか!ならいいんだけど……」
どこか怪しいという目つきで宥める男にユウヤは視線を逸らした。
「と、ところで……その隣に置いてあるのは何だ?」
男は、ユウヤが片手に握りしめてる一本の剣を目にした。赤い鞘の日本刀である。
「ああ、こいつか?コイツは……」
とりあえず話題が変えれそうだと、
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