第十六話 町田大尉!!路線変更はどうなる!その三
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「そうだ、しかしだ」
「俺達はですか」
「作品中では悪役扱いですか」
「だからですか」
「俺達は」
「スペクトルマンで言うと宇宙猿人ゴリだ」
つまり悪役扱いである。
「だからだ」
「タイトルが日帝衆になってですか」
「日帝衆が読者からもヒーローになる路線変更もあるんですか」
「タイトルまで変わって」
「そのうえで」
「その可能性も作者が今考えた」
たった今思い付いた、実際に。
「そしてそういった路線変更もだ」
「あるんですか」
「この作品には」
「つまり路線変更になれば君達は完全に悪役になるか降板するかよくて脇役になる」
「第二主役にもならないんですか」
「一気に脇役降格ですか」
「そうだ、あの負債がそうした時よりも酷い」
某ガンダムのエンディングでのクレジットである。
「あれであの負債はファンを決定的に敵に回したがな」
「けれどこの作品ではですか」
「俺達の場合はなんですか」
「それも許される」
あの作品程注目されていないからかも知れないが。
「だからだ、覚悟しておくことだ」
「もう路線変更なしでいきましょうよ」
「ついでに打ち切りも」
「そういうのなしで」
「俺達で最後までいきましょうよ」
連載終了まで、というのだ。それも打ち切りではなく作品が正式に終わるそのうえでの大団円でというのだ。
「それで俺達アニメ化、実写化とかされて」
「グッズとか出て」
「おもちゃも飛ぶ様に売れてブルーレイも馬鹿売れ」
「作者に悪いことないですよ」
「それを堂々と言う主役はそうはいないがな」
少なくともシリアス系ではいない。
「君達のそうした態度がだ」
「作中で徹底的に嫌われてですか」
「路線変更の素になってるんですね」
「その通りだ」
実際にそうであるとだ、悪田部は二人に答えた。
「君達の日頃の行いだ」
「そんなの大したことないですよ」
「そうですよ、難波のカツ丼屋のごっつい盛りの御飯一粒位ですよ」
かつて府立体育館前にあったが今は移転してしまっている、作者は移転先を知らないので残念に思っている。
「あそこの御飯四杯、カツ四枚の凄いの」
「あれ位の小さなことですよ」
「何しろ俺達正義ですから」
「正義の戦士ですから」
それ故にというのだ。
「俺達の日頃の行いなんて」
「些細なことじゃないですか」
「俺達の正義の前にはそんな些細なこと」
「気にする方がおかしいですよ」
「あのカツ丼は怯んだら負けだ」
食べる際にだ。
「一気に、止まることなくだ」
「そうそう、一気に食わないと」
「止まったら食えないんですよね」
「作者も一回負けてますし」
「それで反省して食い切るには勢いだってわかったんですよね」
「怯んだら味噌汁で流し込む」
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