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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第十六話 町田大尉!!路線変更はどうなる!その一
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            第十六話  町田大尉!!路線変更はどうなる!
 路線変更の話についてだ、二人は悪田部に対しても吠えていた。
「それないですよね!」
「主役交代とか!」
「俺達がこの作品の主役ですよ!」
「その主役をないがしろにするってんですよ!」
「脇役に降格とか作者考えてますよ!」
「あまつさえ作中で死んで降板とか!」
 それも人気が出るのなら止むを得ない、主役が死んで新しい主役が出て来た作品もあるにはあるから問題ない。
「幾ら何でもあんまりですよね」
「悪田部さんもそう思うでしょ」
「じゃあここはですよ」
「悪田部さんも立ち上がって」
「それで作者と戦いましょう」
「俺達だけの為に!」
「私は元々脇役だ」
 悪田部は自分の前で喚く二人に冷静に返した。
「だからだ」
「興味ないっていうんですか」
「そう言うんですか?」
「そもそもキャラクターが作者に喧嘩を売ってもだ」
 ギャグ漫画ではよくある、だが実際にそれをすると。
「作者が死ぬとその作品もキャラクターも終わるぞ」
「間違ってうっかりやったらですか」
「その時は」
「そうだ、何もかもが終わる」
 それこそ作品自体がだ。
「だからだ」
「作者に喧嘩売ってもですか」
「何の意味もないんですか」
「それで主役交代とか降板阻んでも」
「出来ないですか」
「そうだ、しかし作者は気まぐれだ」
 悪田部もこのことを熟知して指摘する。
「また気が変わるかも知れない」
「それで路線変更もですか」
「なくなったりするんですか」
「なかったことになったり」
「ぽしゃったり」
「そうしたことも考えられる」
 可能性は無限にあるのだ、子供の未来と同じく。
「だからだ」
「特に、ですか」
「ここは焦らずに」
「落ち着いてやっていけばいいですか、俺達は」
「それだけでいいんですか」
「人気は読者次第だ」
 路線変更を決めるそれは、というのだ。
「だからだ」
「読者に応援させる」
「そういうことですか」
「そして俺達が主役の座を守る」
「死守するんですね」
「そうするといい。しかし君達は」 
 ここでこう言った悪田部だった。
「自分達のことを考えているな」
「はい、自分達のことだけを」
「熱く考えています」 
 二人も悪田部に対してはっきりと答えた。
「だって俺達が主役じゃなくなるって」
「それって大変なことですよ」
「星河の覇皇で言うと八条義統さんが主役じゃなくなるってことですよ」
「あの人が第一の主人公ですよね」
「いや、あの人は二番手だ」 
 今明かされる衝撃の事実である。
「アッディーン大統領がだ」
「第
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