マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0940話
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予定だ。ただ、それはあくまでも戦闘の回避が不可能な場合に限るが」
なるほど、出来れば戦わない方がいいか。確かにそれは事実だが……
「母艦級の名前通り、その体内は大量のBETAが入っているぞ? それを逃がすのは色々と不味そうな気がするが」
「ああ、それは分かっている。だがアクセル代表も知っての通り、今回はEUを含めてこの世界の戦力をメインにした戦いだ。そうなると、母艦級にまで手を出せるかどうかは……微妙なところだろう」
その口調は、自分ならばなんとかなると言っているようなものだったが……いや、この男ならそれも可能なのか。
どんな方法を使うのかは分からないが、それでもこの男が出来ると言うからには出来るんだろう。
そう思ってしまうのは、この男がゼンガーやウォーダンにどこか似ているからだろうか。
だが、それでも……アイヒベルガーが出来たとしても、それが個人では意味がないのも事実だ。何しろフェイズ5のハイヴの広さは広大だ。しかも内部のドリフトが迷路状になっている為に非常に複雑になっている。
そんな中でアイヒベルガーが母艦級に遭遇するのと、それ以外の者が母艦級に遭遇する確率。どちらが高いかと言われれば、圧倒的に後者だろう。
「他の部隊が母艦級に遭遇したら、逃げの一手か?」
「うむ。だが、出来れば……そう、出来ればでいいが、その時は……いや、何でもない」
無念そうに口を噤むアイヒベルガー。
分かっているのだろう。ここで今言おうとした事を口にする事がどのような結果をもたらすのかを。
俺達が戦闘に参加した時点でEUが……最終的には国連が入手出来るG元素の量が大きく減るという事を。
「まぁ、そうだな。確かにこっちから手助けは出来ないが……何かあった時に偶然に偶然が重なって、という事はあるかもしれないな」
「……すまん」
短くそう告げ、アイヒベルガーは頭を下げるのだった。
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