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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0940話
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だから。
 アイヒベルガーもそれは理解しているのだろう。俺の言葉に微かに眉を顰めて頷きを返してくる。

「確かにアクセル代表の言う事も分かる。だが、我等が戦い抜くのにこの機体は必須でもある。ガン・ルゥやリニアガン・タンクの類はハイヴの外でなら強力極まりない威力を発揮するが、3次元的な機動を必要とするハイヴ内では使い物にならん」
「分かってるよ。だからこそ、今回は俺達シャドウミラーの機体が予備選力として用意される事になったんだからな。俺が言えるのは1つだけだ。無理をするな。ハイヴ攻略においてBETAの物量は馬鹿にならない。だからこそ、必要となったら俺達に躊躇いなく援軍を要請しろ」

 その言葉に、微かに躊躇った後で頷くアイヒベルガー。
 何だ? EUを主体とした戦力だけでハイヴを攻略したいのは分かるが……いや、なるほど。

「上か」
「ふっ、分かるか」

 端的な説明で全てを理解したとでも言うようにアイヒベルガーは苦笑を浮かべる。
 まぁ、分からないではない。実際に俺達が戦力を動かした時点で、リヨンハイヴに存在するG元素の半分がシャドウミラーに譲渡されるのだから。
 EU上層部としても、出来れば自分達……それが無理でも国連軍の方で確保したいとは思うだろう。
 一応条約の関係で表向きG元素は国連軍の管理下に置かれる事にはなっているが、ちょろまかすくらいはしたいと思ってもおかしくはない。
 それでもアメリカからの横槍があるのは確実だが、全てをこちらに渡すよりはマシなのだから。

「けど、今回はあくまでもこの世界の戦力だけでハイヴ攻略が出来るかどうかのテストケースと考えておいた方がいい。一応こっちから色々と技術的な援助はしているが、それでも何が起きるかは分からないからな」

 技術的な援助のうち、もっとも分かりやすく効果が目に見えるのは通信機だろう。
 今回に限り、フォールド通信機をレンタルする事になっている。
 勿論譲渡ではない以上、そのまま盗まれないように量産型Wによる監視が付くが、ハイヴ内に突入する部隊が通信の中継器を持っていく必要がないというのはかなり大きい。
 それに中継器を使った通信は俺も聞いた事があるが、雑音が入ってかなり聞き取りにくくなっている。
 その辺を考えると、CPの方でもかなりやりやすくなるだろう。
 ただし、不安要素もある。
 それが母艦級。
 オーストラリアの基地で技術班がこの世界の科学者と共に色々と解析したんだが、装甲……というか、表皮と表現すべきか? ともかく、防御力がかなり高くて戦術機が使っている並大抵の武器ではダメージを与えられない。
 リニアガン・タンクの攻撃であれば効果もあるんだが、ハイヴ内ではそれも無理だ。

「母艦級に関しての対策は?」
「……一応S-11で対応
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