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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0940話
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、アクセル代表」

 そう声を掛けてきたのは、今回の作戦の中でマブラヴ世界から派遣される部隊で最も精鋭揃いと言われているツェルベルス大隊の大隊長、ヴィルフリート・アイヒベルガー少佐だ。
 何でもグレートブリテン防衛戦で活躍した七英雄の1人で、黒き狼王の異名を持っているらしい。
 このマブラヴ世界にもトップエースに異名を付ける習慣があるとは思わなかったが、よく考えれば戦意を高揚させるという意味では悪くない選択なんだよな。
 目の前に立つ男は、黒き狼王という異名とは裏腹に白髪に近い銀髪を持っている。
 もっとも、皮膚の色は白人とは思えない程に褐色に近いが。
 俺がこの男を見て抱いた印象は、武人。
 本来であればドイツ人なんだから、武人というよりは騎士と表現した方がいいのだろう。だが、俺の印象はあくまでも武人だった。
 スパロボOGs世界にいるゼンガー、そして今は既に亡きウォーダンとどこか似た雰囲気を持っている。

「こちらの技術が入った影響で開発が前倒しになったと聞いてはいたけど、機体に不安な要素はなさそうだな」

 視線の先では、EF-2000の模擬戦が行われている。
 勿論使っているのはペイント弾であり、実弾ではない。
 だが、それでも必死に動いているのは、ペイント弾が当たればそれを洗うのがパイロットの役割だからだろう。
 ……その辺は国が違えども変わらないんだな。

「ただ……」
「ただ?」
「こう言っては何だが、戦術機はあくまでも戦術機でしかないなと思っただけだ」

 ある意味では侮蔑とも取れる表現だったが、アイヒベルガーは表情を変えずに受け止める。
 実際、視線の先で動き回っているEF-2000が戦術機としてはかなりの性能を有しているのは事実だ。イギリスがKMFの件で改良して性能の上がったバッテリーや改良された推進剤によって、稼働時間は飛躍的に伸びている。武器に関してもプラントからオーブとシャドウミラー経由で輸入した重斬刀の性能は高いし、今までの戦術機で問題だったOSの硬直時間に関してもかなり解消されている。
 それでも……やはり戦術機は根本的にまだ幼い兵器だと言える。
 いや、歴史が浅いという意味じゃないけどな。
 歴史が浅いという意味では、それこそPTやAM、MS、KMFのどれもが実用化されてから100年も経っていない兵器なのだから。
 一番歴史が長いVFにしたって、まだ50年程度でしかない。
 それに比べれば戦術機は25年もの歴史を誇っており、何気にシャドウミラーと関係のある人型機動兵器の中では第2位の歴史の長さを誇る。
 それでも若いと言われるのは、やはり技術力不足。これに尽きるだろう。
 EU待望の第3世代戦術機のEF-2000にしても、ストライクダガーと比べれば性能的には下になるの
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