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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 中学編 12 「キリエとのデート?」
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腔をくすぐり、緊張にも似た感情が芽生えてしまう。
 身体的接触はレヴィやユーリと手を繋いだりするため、同年代の男子と比べると慣れているかもしれない。だがしかし、あのふたりはあまり異性を意識していない。それがあるから耐えられるのだ。さすがにフローリアンのような相手には無理だ。

「……頼むから離れてくれ」
「あら、親しい異性がいるって言う割には意外と初心なのね」
「親しい=身体的距離が近いってわけじゃないだろ。というか、面白半分でこういうことするのはやめろよな」

 俺はこの手のことにある程度慣れがあるから勘違いしたりしないが、他の男子なら「まさかフローリアンさん……俺のこと好きなんじゃ」とか思ったりしてもおかしくないぞ。フローリアンが相手は選んでると言っていた様な気もするが。
 まあ正直に言えば、他の男子は勘違いしてもいいから俺にちょっかいを出すのをやめてほしいと思っている。ただでさえ俺の周りには、はやてとかシュテルとかレヴィとか接するのに体力を消費する人間が多いのだ。これ以上増えないでもらいたいと切実に願うのは当然だろう。

「仕方ないわね。でも隣を歩くのはOKよね? それとも少し後ろを歩くべきかしら。ここではそういうのができる女なんでしょ?」
「隣でいい……後ろにいて何かされるよりは」

 というか、今フローリアンが言ったのって大和撫子的なことだよな。月村あたりはそういう教育されててもおかしくないけど、一般人は今時少し後ろを歩いたりはしないだろう。
 そんなことを思いながら俺はフローリアンと歩き始め、街を回ることにした。まずは衣類やアクセサリーを見てみたいということで昔からはやてへのプレゼントを買っていた馴染みのある店に案内する。
 店内に入ると涼しい空気が体中の熱を奪い始め心地よさを覚える。その一方で、視線をフローリアンに向けてみると、それなりに瞳を輝かせていた。世界が違っても女の子に大した違いはないらしい。

「パッと見た感じ品揃えも良いし、お客さんも多くて雰囲気も良いなかなかなお店じゃない」
「そいつはどうも」

 正直女性ものはプレゼントとかで買うことがあるが、基本ここでくらいしか買わないから他に店知らなかったんだよな。気に入ってくれたようで何よりだ。

「じゃあ片っ端から見て回ろうかしら」
「……全部見て回るみたいに聞こえたんだが」
「ショウ君、良いことを教えてあげるわ。女の子のお買い物は長いのよん」

 いやいや、早い奴は早いだろ。たとえば……はやてとかディアーチェとか。買出しなんてすぐに済ませるぞ。他は……うん、まあ人並みには掛かるな。今日1日はフローリアンに付き合うって決めてるわけだし、ここは潔く諦めますか。

「はいはい、じゃあ入り口あたりで待ってくるからゆっくりどうぞ」
「あら
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