77章 川口利奈、大学の音楽サークルに入る
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「みなさん、よろしくお願いします」
利奈と奏咲(そら)は、さわやかな笑顔で、みんなにむかって挨拶をした。
「利奈ちゃん、奏咲ちゃん。おれ、岡昇です。わからないことがあったら、
なんでも、おれに聞いてくださいね。信也さんには、いつもお世話になっているんですよ」
岡昇が、利奈と奏咲にそういった。
「利奈ちゃん、奏咲ちゃん、よろしくね。これから音楽を楽しくやりましょう!」
そういって、利奈と奏咲に握手を求めたのは、ロックバンド、グレイス・ガールズの、
ギターリストでヴォーカリストの大沢詩織である。詩織は、この4月から、3年生だった。
「詩織さん、こちらこそ、よろしくお願いします」
利奈は、信也の彼女である詩織とは、すでに親しい仲だった。
「わたしたちの、グレイス・ガールズは、リーダーの美樹ちゃんが卒業しちゃったから、
ちょっとさびしかったのよ。美樹ちゃんは、いまだって、グレイス・ガールズのリーダーですけどね。
でも、利奈ちゃん、奏咲ちゃんが入ってくれたのは、すごく、うれしいわ!ねえ、みんな!」
グレイス・ガールズのドラムスの菊山香織は、そういって、微笑んだ。
「うん。利奈ちゃん、奏咲ちゃん、大歓迎よ!」
「利奈ちゃん、奏咲ちゃん、これから、よろしくね」
グレイス・ガールズの、ベースギター担当の平沢奈美と、
リードギターの水島麻衣は、心の底から、うれしいといった笑顔でそういった。
この4月から、平沢奈美は大学3年生になり、菊山香織は4年生、
リードギターの水島麻衣は4年生になった。
「わたしたち、グレイス・ガールズさんの歌が好きなんです。すごく、憧れてもいるんです。
そんなわけですから、憧れのみなさんと、音楽活動ができるなんて、夢のようにうれしいんです。
それに・・・、わたしたちも、オリジナルの歌を作れるように、がんばれたらいいなと思っています。
ね、奏咲ちゃん。目標は高くもって、グレイス・ガールズさんたちのようになれたら、
うれしいなと思っていいます。ね、奏咲ちゃん。
でも、きっと現実はきびしいですよね。でも、いつまでも叶わなくても、
そんな夢を追うのもいいのかなって思ったりもします。
でも、歌うことは、わたしも、奏咲ちゃんも大好きなんです。これから、よろしくお願いします!」
兄の信也に、容姿や性格とかが、どことなく似ている利奈が、
思うままに素直に、そんなことをいうものだから、みんなの明るいわらい声が、大ラウンジに響いた。
≪つづく≫ --- 77章 おわり ---
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