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魔法少女リリカルなのは ―全てを変えることができるなら―
第九話
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ならない時が、ついに来たのだ。
「……なら、こっちも動くしかないな」
《戦いますか?》
「そうするつもりだけど、まずはヴィヴィオを外に出そう。
一巡目通りなら、スバル達が近くにいるはずだ」
《了解しました。
では私は現在地からFWの皆様に連絡を入れます》
「ああ。
だけど、俺がガジェットと戦ってることと、俺のいる現在地は教えないでくれ」
《……お一人で戦うつもりですか?》
朝我の指示に、ネクサスの声は鋭く怒りを帯びる。
「……ガジェットはともかく、ナンバーズの相手は俺がやらないといけない――――そんな気がするんだ」
その言葉からは確かな決意が込められ、その言葉に至るまでに様々なことを考えたのだとネクサスは察した。
一人で多数の敵を相手することの無謀さ、危険さも十二分に理解した上での決意。
それは正論や理屈では覆せないものだと思い、ネクサスはため息混じりに納得した。
《……マスターのお望み通りに》
「悪いな、いつも」
《何を今更》
不貞腐れながらも、一人と一機は笑いあった。
そして朝我はフリューゲル・ブリッツを発動させて走り出し、ネクサスはスバル達に緊急連絡を送った。
*****
「二人とも、遅れてごめんね!」
「いえ、大丈夫です!」
スバルはティアナを連れ、路地裏でエリオに声をかけた。
朝我 零のデバイス/ネクサスから届いた緊急連絡によって、休暇のために外出していたスバル、ティアナ、エリオ、キャロの四人は連絡があった路地裏で合流した。
すでにエリオとキャロが到着し、そこにいた一人の少女をキャロが治療をしていた。
ネクサスの連絡では、路地裏にて一名の少女がレリックを所持しながら倒れているので保護を要請。
レリックを狙ってガジェットが出現する可能性が高いため、合流次第機動六課に連絡を入れるように、と言うものだった。
ネクサスの連絡通り、少女は路地裏で仰向けになり眠っていた。
硬い地面に寝かせないように地面に男性の上着が敷かれており、少女はそこに背をあずけていた。
それが彼/朝我のものだと証明するように、少女の右手首にロングチェーンの状態で待機しているネクサスがあった。
「ネクサス、トモはどこにいるの?」
スバルの問いにネクサスは先ほどの朝我の頼みを思い出し、嘘をつこうとしたが、言いそうになったところで踏みとどまった。
ここで彼が戦っていることを黙っているのは、彼のためになるのだろうか。
彼がなぜ、ナンバーズとの戦いを一人で望むのか、その理由を知らないわけではない。
それを考えれば、彼の選択は間違いではない。
……だが
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