下忍編
カンクロウ
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って自分の気持ちを操り、制する。
だからこそ冷静に、彼女は判断をした。
このままでは勝ち目がない。ならば。
彼女はもう片方の手で地面に刺しておいた大太刀を一気に引き抜く。
と、片手だけで器用に大太刀をあやつり、斬りかかる。その間にも行われるチャクラコントロールで、傀儡人形は操ることが出来ない。
カンクロウはちぃっと苛立ちに満ちた声を上げながらも、振るわれる大太刀をなんとか避ける。
刃がぎりぎり腹部を掠める。
掠めた切っ先に赤いものが付着していたが、しかし、重傷を負わせるには至っていない。
その一瞬の邂逅で相手との間合いをはかったカンクロウは、再び横凪に振るわれる刃を紙一重で避けようと一歩分後ろに飛んだ時、彼女がチャクラを爆発させた。
瞬間、振られた大太刀が、一気に伸びる。
その刃の形状が変化し、更に長く、伸びる。
その長さと形状を見れば、みるものはわかっただろう。
その刀は長巻に類されるものであった。
「な!?」
思わず驚愕に声をあげたカンクロウを無視し、カトナは叫ぶ。
「…曙!!」
そのカトナの叫びに応えるように、曙は震えた。
カトナが持つ刀は、鞘が無ければ、刀の形状が変化できないわけではない。
ただ、その形状を保てる時間が数秒なのだ。しかも、チャクラが大量に喰われる。具体的には、カトナから九尾のチャクラを引き出しかねない量なのだ。
普通なら愚策でしかない。
しかし、数秒でよく、先程まで切ったチャクラのストックがある今の状態で、それは最善の策であった。
長巻の峰の部分が、距離を測り損ねたカンクロウの腹にぶち当たり、そのまま振りまわされた結果、カンクロウは勢いよく吹っ飛んだ。
なすすべもなく、受け身すら取れずにカンクロウは壁にぶち当たり、そして、気絶する。
意識を失ったことを確かめたゲンマが勝者を告げる。
「勝者、うずまきカトナ!」
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