心を閉ざす少年
入学の刻
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「はぁ〜・・・めんどくさいですねぇ・・・」
少年、柏木 彼方(かしわぎ かなた)は溜め息をつきながらIS学園へと入っていった・・・
彼方が行った時点で一年一組の教室内は騒がしかった。教室の外から騒いでいる声が聞こえてくる。
{どうやら、僕以外の男子がこの教室にいるようですね・・・}
彼方はまた溜め息をついてベルトについたある物を隠したのを確認し、教室に入った。
ドアを開けると一瞬静まったと思いきや、一気に煩さが戻る。
「キャー!!あの子って、もしかしてもう一人の男子!?」
「ねえ、名前なんていうの?」
「やったー!!男子が二人!!」
彼方はとても騒がしいなと思いながら席につき、自身の専用機の雷神の立体画面を広げ、無言でプログラムを打ち始めた。
{なんで、無視をしても質問をするのでしょうか・・・}
そのとき、教員が入ってくる。
「みなさん、入学おめでとう!!私は、副担任の山田 真耶です」
誰もが無言で、戸惑う真耶。
しかし、話を進めていく。
{自己紹介?めんどくさいですね・・・}
「織斑 一夏です・・・以上です!!」
彼方以外の生徒がずっこける。
そして、担任の織斑 千冬が拳を振り上げて思いっきり振り下ろした。
{思ったより、もう少し知能が無さそうですね・・・さてと、もうちょっとスピードを・・・}
なんて考えていた矢先、
回答者が彼方に変わった。
彼方はパソコンを打つのをやめ、
「・・・柏木 彼方、女性が嫌いなので近寄らないでくれると・・・ありがたいです・・・」
といった・・・次の瞬間、千冬の鉄拳が彼方に迫った。
「お前も挨拶がろくにできないのか・・・!!」
しかし、彼方は避けようともせず、鉄拳は直撃・・・したものの、脳天にあたってダメージが無い訳がないようなパンチをくらった彼方は雷神での作業を続ける。
「なっ!?」
千冬自身も驚いているのを裏腹に彼方はプログラムを打っていた。
教室がヒソヒソ声で埋る・・・が、
「静かにしろ!!」
千冬の声で静まり、真耶が再び説明を開始する。
〜そのまま時が進み、休憩時間〜
「お前もISを動かせるんだってな!!同じ男子同士、仲良くしようぜ!!」
完全無視★
「おい!!って、聞こえてるのか?」
肩を触ろうと一夏が手を伸ばしたその時、
彼方が素早くホルスターからデザートイーグルを抜き出して、一丁を的確に一夏の心臓を、二丁目も的確に頭を狙っていた。
「・・・馴れ馴れしくしないでください」
そう言うと、一夏を突き飛ばし、デザートイーグルをホルスターに収め、何事も無かったかのように雷神の立体画面に面を向けた。
教室は悲鳴で溢れた。
「何があったんですか!?」
真耶がすぐに駆けつける。
事情を女子生徒が説明し、すぐさま彼方は連行された・・
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