1部分:第一章
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うえで話した言葉だった。
「あんたがいるなら。じゃあ」
「ここを出るんだ」
「どうせあんたも俺がいたら邪魔だろ」
自分の恐ろしい姿、それにだ。
毒のことも思いながらだ。そして言ったのである。
「だからさ。また何処かに行くよ」
「何処に?」
「わからないさ。少なくとも今は誰も受け入れてくれてないけれど」
だがそれでもだとだ。ヒュドラーは強がってカルキノスに話す。
「何処か誰もいない場所があるだろうさ。そこに行くさ」
「そうするつもりなんだ」
「じゃあな。俺はもう行くから」
とても残念そうにだ。ヒュドラーは言った。
「縁があったらまたな」
「ああ、待って」
ヒュドラーが去ろうとしただ。ここでだった。
カルキノスは彼を呼び止めた。それからこう言ったのだった。
「君行くあてないんだよね」
「全くな」
「ずっと君だけだったんだよね」
このことをだ。カルキノスはヒュドラーに尋ねたのである。
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