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歌集「春雪花」
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 春を待ち

  われ苦しみを

   抱えども

 我が身世に振る

    花も散りなば



 苦痛に苛む心を抱きつつ、いつかは春が来るのを願っていた。
 しかし、ふと自分を振り返ると…もう花は散ってしまい、良い時は過ぎ去っていた…。
 鏡を見るたび、自分が彼に相応しくないことを痛感する…。



 溜め息を

  つきてや想い

    止め処なく

 落つる涙の

   意味ぞなかりき



 思いだしては溜め息を吐き、溜め息を吐いては涙を零し…。何のために生きているのかさえ分からなくなる毎日。それに意味はあるのか…?

 私に意味はあるのか…?


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