初めてのママ
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した。
「じゃああの後小父さんのところにママが行って、僕に伝言をよこしたの?」
「そうよ。自分は旅に出るから一人で生きろって言ってたわよ」
「そんな……、僕どうしたら……」
「それは心配ないわ。お金とか貴重品は置いて行くらしいし」
「でも一人で居るのは寂しいし」
「そっか、じゃあ魔術結社に行ってみるのはどう」
「悪の?」
「いや、悪の魔術結社ではないわ。魔術結社って言うのはね末路わぬ神の情報を集めたり、一般人の記憶を消したりするところよ」
「記憶を消す、え、行きたくないよ」
「ごめんね、言い方が悪かったわ。末路わぬ神やあり得ない現象を見てしまった時に記憶を改竄させるの。むやみにはしないわ」
「そうなんだ、じゃあそこに行ってみるよ」
「じゃあそろそろ現世に帰った方がいいわ。そろそろ丸1日は立つだろうし。じゃあまたね、北斗君」
「またね、ママーー」
「あ、戻ってきたんだ」
そう言って家を見渡してみる。やはり小父さんはいない。長年一緒にいたので居るのが当たり前だ、なんて思ってるといなくなった時辛く感じる。僕は小父さんと一緒に居ることが当たり前だとは思っていなかったけど、それでも実際なってみると小父さんが僕に優しくしてくれた、怒ってくれた、笑ってくれたことは僕にとってかけがいのない宝物だったのだろう。
だから僕はもう一度小父さんと暮らしたいと思った。
小さなほんの小さな夢。だけど僕は必ず叶えてみせる。
まぁとりあえず生活はなんとかなるし、魔術結社に行こ……」
そこで僕は気づいた。重大なミスをおかしていることに。
「ママに魔術結社の場所聞いてなかった……」
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