初めてのママ
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いね」
何やらブツブツつぶやいていた。
「それよりママ、遊ぼう。僕お母さんみたいな人と遊んだことないから遊ぼう」
「いいわよ、何する?」
「かくれんぼ!!」
ママは若干困ったような顔をしていた。
「かくれんぼってここで?」
「うん!」
「(まぁかくれんぼって言っても隠れるところなんてないしすぐに飽きるでしょ)いいわよ。じゃあ私が探すわ」
2時間後
「もういいかーい」
「……いいわよ」
探し始め、辺りを見渡すと僕は少し離れた場所にママを見つけた。
「あ、ママ見っけ。じゃあ次は……」
「ちょっと待ってくれるかな、北斗君」
「何、ママ?」
「さっきから同じことの繰り返しなんですけど。すぐに発見できるし、発見されるのよ。楽しいの??」
「うん、ママと一緒に入れるだけで楽しいよ」
「なんて可愛らしい笑顔、そうねもうちょっとやりましょうか」
2時間後
「もうやめよう、やめよ、ね。ママ、そろそろ疲れてきちゃった」
「お願い、ママ」
「う、でも、じゃあ違う遊びにしましょ」
「違う遊びって?」
「うーん、だるまさんが転んだとかは?」
「うん、分かった」
「ほっ(やっとあの無限ループから解放される!!)」
2時間後
「…………だーるーまーさーんーがーこーろーんーだ」
そういい終わった後パンドラは後ろを振り返る。
そこにはスタート時から姿勢が変わらない 北斗君がそこにはいた。
信じられるだろうか。9歳の子供が2時間も同じ姿勢を耐え続ける。
この子は普通のカンピオーネとは違うと思ったがやはりと言うべきか彼も変人の類に含まれるのだろう。
そこでパンドラは諦めた。心の何かが崩れ去ったのだ。もしくはポッキリ折れたとも言う。
「…………私の負けよ。煮るなり焼くなり好きにしなさい」
「何言ってるの、ママ。もっと遊ぼうよ」
「無理よ、もう無理よ。なんで一人でだるまさんが転んだやらなきゃならないのよ。しかも動かないから終わらないし。端から見たら変な人じゃない」
「ごめんなさい、ママ。僕、放課後も修行だったし友達もいなかったからだるまさんが転んだやったことが無いんだ。ごめんなさい」
「……ママもごめんね。勝手に決めちゃって。ごめんね」
「ママーー」
「北斗君ーー」
そんなくだらない遊びを終えた後……。
僕達は話し合っていま
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