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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0939話
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 スレイの言葉を聞いたムウがそう告げるが、スレイは何を言っているんだとでも言いたげな視線をムウに向ける。

「思い切り表情に出ていただろう?」
「……いや、俺にはさっぱり」

 そう告げ、その部屋にいる他の面々にも視線を向けるが、エザリア、レオン、更にはピニャやボーゼスまでもが無言で首を横に振っていた。

「ふむ、これが恋人とそれ以外の差か」

 ポツリと呟いたその一言に、驚愕の表情を浮かべたのはピニャ。

「待って欲しい。つまり、それは……貴方がシャドウミラーの王妃となる、という事か?」

 ……ああ。確かに俺がシャドウミラーの代表である以上、そう認識してもおかしくはないな。もっとも、それはシャドウミラーが確固とした身分があればだが。
 いや、一応身分的なものはあるのだ。シャドウミラーの根幹を成すと言ってもいい技術班をレモンが、軍事力を司る実働班をコーネリアが、そして政治に関してはエザリアが統率している。
 その下にはシャドウミラーに所属している者達が幹部としており――スティングやアウルは例外だが――更に下には量産型Wや無人機が存在しているのを考えれば、ピニャの言葉は不自然ではない。
 だが、シャドウミラーのトップにいる俺が皇帝でも王でも、あるいは大統領や首相といった肩書きを名乗るのではなく、あくまでも代表と名乗っているのを見れば分かるように、身分については一応あるが、そこまで厳格なものではない。
 それに……

「王妃、か。さて、アクセルがその気になれば何人の王妃が出来ることやら。勿論私も第一王妃の座を他の者に渡すつもりはないがな」

 小さく、だが妖艶な笑みを浮かべるスレイに、ピニャやボーゼスは思わず目を奪われるも、すぐにこちらに視線を向けてくる。

「なるほど、権力者である以上複数の妻を持つのは当然か」
「ピニャ様、これは……」
「うむ、皇帝陛下に事情を話す必要はあるだろうが、もしかしたら……」

 そんな風に囁いている言葉を、デザートのごま団子を食べながら聞くのだった。





 ちなみに、何だかんだでピニャとボーゼスの2人はスレイの案内した交流区画を存分に楽しんでから門世界へと戻ったらしい。
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