マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0939話
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籠から取り出した焼売を辛子醤油につけて口へと運んでいた。
箸の使い方が上手いな。
「おい、一応お前もシャドウミラーの一員なんだから、交渉は見ておけよ」
「いや、俺は実働班だし」
あっさりとそう告げてくるムウに呆れつつ、視線をピニャ達の方へと向けると、ホワイトスター内を見て回るという結果になったのだろう。エザリアとレオンの2人が笑みを浮かべてピニャやボーゼスと言葉を交わしている。
チクチクと嫌な場所を攻めて来たレオンとも会話をする辺り、一応交渉に関しては慣れているのか。
交渉に関しては殆どエザリア達に任せるか、砲艦外交モドキしか出来ない俺が言うのもなんだが。
そんな風に考えていると、やがてエザリアの視線が俺の方へと向けられる。
「アクセル、案内をお願いね」
「……俺がか? 女が好むような場所は殆ど知らないぞ?」
「ああ、それなら大丈夫よ。……ほら」
その視線を向けるとタイミングがいいのか悪いのか、スレイが部屋へと入ってくるのが見えた。
いや、なんでスレイ?
勿論スレイが類い希な程に魅力的な女だというのは理解している。
門世界の中でもトップクラスに美形であるピニャやボーゼスと比べても一段、あるいは二段も上の美貌なのだから。
ちなみに、スレイがそこまで魅力的になったのは俺という存在のおかげらしい。マリューが言うには、恋愛関係で充実している女は普段よりも美しくなるとかなんとか。
ともあれ、そんな風に魅力的であるのは間違いないスレイだが、だからといって普通の女が好むようなファッションの類に詳しいかと聞かれれば、俺は迷わずNoと答えるだろう。
寧ろ女の流行とかに関しては、シェリルやマリューといった面子の方が詳しい筈だ。
……そう考え、すぐに納得する。
まず、マリューはG元素関連の研究でここのところレモン共々非常に忙しく過ごしているし、シェリルは歌手活動で忙しい。
特にシェリルはマブラヴ世界で以前行ったライブを発端として、マクロス世界で作られた写真集がかなり売れている。
マクロス世界だと電子書籍が一般的なんだが、やっぱりアイドルの写真集というのは紙媒体で売られているものが根強く残っているんだよな。
そしてマクロス世界でも根強い人気を誇っているのは事実であり、歌手活動、写真集、プロモーションビデオの撮影等色々忙しい毎日を送っている。
……それでも毎日ホワイトスターに帰ってくる辺り、俺としては嬉しいのだが。
そんな風に考えていると、スレイも俺の考えを悟ったのだろう。どこか不満そうな表情を浮かべてこちらに視線を向けてきた。
「む、何だアクセル。私では女が喜びそうな場所に案内出来ないとでも言いたげな顔をしているな」
「……顔? 特に表情が動いているようには見えないけど?」
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