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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0939話
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戦いましたが、どうしても捕虜に対する身代金を支払えないとなれば……最後まで言わなくても分かって頂けると思いますが?」
「それは……卑怯ではないのか?」

 未だに気持ち悪そうにしているボーゼスへと一瞬視線を向けて告げるピニャに、レオンは心外だとばかりに驚きの表情を浮かべていた。

「帝国のやってきた事に比べれば、全く問題ないと思いますが?」
「むぅ」
「レオン、少しやり過ぎよ」

 そう言葉を挟んだのはエザリア。
 そのまま、テーブルの上にあった杏仁豆腐を取り分けると、レンゲと共にピニャとボーゼスの前へと渡す。

「さ、食べて頂戴。確かにシャドウミラーと帝国の間には色々の不幸な出会いがあったけど、だからといって私達までもがそうなる必要はないでしょう?」
「……確かに」

 なるほど、飴と鞭か。取り調べとかで良く使われる手段だが、そんな手法を門世界の住人が知っている筈もないしな。
 いや。ファンタジー世界だけにその手の手法が発達している可能性は否定出来ないか? もっとも、それを皇女やボーゼスのような貴族が知っているというのは有り得ないだろうが。
 そんな俺の思いとは裏腹に、レンゲですくった杏仁豆腐を口へと運ぶ。
 次の瞬間、ピニャとボーゼスの口元に笑みが浮かぶのが分かった。
 その笑みを浮かべているピニャへと、エザリアがゆっくりと声を掛ける。

「このような重大な出来事を勝手に判断は出来ない……と思ってもいいのかしら?」
「ん? うむ、確かに。捕虜や身代金の扱いに関しては皇女であっても勝手に判断は出来ない。皇帝陛下の意向を聞かなければ」
「そう。では、取りあえずこちらの提案を持って帰って、それをどうするかを向こうで相談してみる……というのはどうかしら?」
「……ボーゼス、どう思う?」

 エザリアの言葉に、ピニャと同じく杏仁豆腐に舌鼓を打っていたボーゼスが我に返って口を開く。

「そうですね、その方がいいかと。帝国としましても迂闊に判断出来る事ではありませんから」
「お前もそう思うか。……分かった、エザリア殿。ではそちらからの提案については帝国に持ち帰らせて検討させて貰おう」

 結果的にはこうなったか。
 最初に大きな要求を出して衝撃を与え、最終的には納得させる。まぁ、これもある意味ではありふれた交渉術ではある。

「そうそう、どうせだからこの食事が済んだらホワイトスターの中を見ていってはどうですか? 私達がどのような生活をしているのかを知るのも、敵国である帝国の権力者としては必要な事でしょうし」

 微妙に棘の感じられるレオンの言葉に、ピニャも食べていた杏仁豆腐のレンゲを置いて数秒考える。
 それを見ながらムウに視線を向けると、そこでは自分はこのやり取りに関係ないと言わんばかりに、蒸
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